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転落したけど、ナニクソ精神で頑張ります。  作者: ヒコしろう


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育つ街とご近所づきあい



正直祈らなくても現れるのに驚く…


突然のアモール様のご光臨にジールさんは祈りだして、


俺は驚き、アリマはポカンっとしている。


構わず、アモール様の涼やかな声が響き、


「親の仇すら手を差しのべて、友とする…感動しました。


ダンジョンに取り込まれし哀れな不死の魂よ…


貴方に〈愛の加護〉を与えます。


その力で、ビル君や皆を助けて下さい。」


と告げると、


アリマは光りだして、ウサギ耳の少女に成った…


シルバニア感は無くなったが、


獣人ってこの世界に居るのかな?


等と考えていたら、


アリマが、


「神様ありがとうございます。


それで、私の〈愛の加護〉とは…?!」


と女神像に問いかけると、


女神様の涼やかなな声で、


「人間との間に子が成せます。」


……?…それだけ?


と、俺が思っていると、


アリマも、


「はぁ…子が…」


とポカンとしている。


しかし、ジールさんだけは、


アリマを前に


「聖女様、神よりの祝福、誠におめでとうございます。」


と言っている。


アモール様は、微妙な空気を察したのか、


「皆さんの愛が世界に広がりますように…」


と…言い残して、光りが消えた。


…アモール様…逃げたな…



俺たちは、暫くの沈黙に包まれた後に、


アリマが、


「世界に広がるくらい産まないとダメかな?」


と俺に聞いてくる。


「知らんがな…」


と、答えると、


アリマは、


「ですよねぇ~」


と答えてまた静かに成った…



何だったんだ…いったい…



なんか、モヤモヤしたまま夜の宴が始まり、


皆を労い、


改めて、〈アリマ〉を紹介した。


数時間前と見た目が変わっていることに驚く者もいるが、


ジールさんの


「神のお力です。」


とのザックリ説明で、


「そっか。」


と納得する村人達に、


〈それで良いのか?〉


と心配になる。



俺が、スタンピードの防止の為に、アリマのダンジョン内に村を作る提案をすると、


村人から、


「ビル様、もう既に〈ベンチャー〉村が出来ているから、明日にでも引っ越し出来るよ。」


と返事かくる。


ダンジョンに住む事に不安などはないのかな?…みんな…



次の日、アリマを連れてベンチャー村に移動して、転移陣でダンジョンにアリマを返し、


打ち合わせ通り待っているとダンジョン入り口からダンジョン二階層まで居住空間に改造してもらった。


ダンジョンポイントで建てた建物以外は一定時間でダンジョンに取り込まれるので、


建物が出来るのを待って、順番に移住することになる。


移住が進むに連れて、入るポイントも上がり、ダンジョンの改造が加速する予定だ。


ホープ村の長屋からも移住希望者が、多く現れ、


また長屋が空き部屋がちになった…


しかし、遠征に出た村人が、どこからともなく新たな難民等を集めてくる。


そして、暫くして、ジール大司教の配下として各地から神父さんやシスターも集まり、


俺は〈使徒〉として、


何故かアリマを〈聖女〉として崇めている…


止めて欲しい…


やっぱり、いつもの癖で、新たな難民も、神父さんや、シスターさんもまとめて改造してスキルモリモリにしたのが原因の1つかもしれない。


難民が、スキルを手にして、イキイキして、遠征に行くと、隣村の知り合いやら、姉弟などが食糧難などであれば、もれなく連れてくる、


そして、連れてこられた難民が…


と、連鎖が続き、人がどんどん増えていく。


ポイントが溜まり、村の隅々まで、スキルが行き渡り、


パッと見は農民達だが、〈魔物でも何でもかかってこい!〉的なゴリゴリ武闘派な〈国〉になりつつある。


もう、俺がどうこうしなくても、勝手に強く、大きく育つ〈国〉なのだが、


最近面倒なヤツのがやってくる。


ギャベッジ辺境伯達だ…


ギーネの領地が空き領地になり、ダメ元で俺に


〈爵位付きで領地要らない?〉


みたいな提案をしに来たのだ。


断ったら、


〈娘だけでも嫁にもらってくれない?〉


と、お願いされた。


しかし、どっちも要らないからと、追い返したのだ…


辺境伯は今回の事でコッテリ叱られたようで、


王様が誉めていた〈俺〉を辺境伯一派に入れる事が出来たら、今回のミスをチャラに出来るかも…


と必死なのは解るが…面倒な…



それと、会ってもいないのに〈断られた〉お見合いに、


酷くプライドが傷つけられたらしく、ギャベッジ辺境伯の娘の〈ターニャお嬢様〉が、俺を落とすことに闘志をもやして、


ことある毎にやって来る。


今では旧ギーネ領に住んでいるらしく、


本当に直ぐにやって来る…



本当に面倒臭い…



読んで頂き有り難うございます。


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― 新着の感想 ―
[一言] 新しい作品出してたのですね、今日気づきました。 前回のもよかったけど、今回のもいいですね。 両親との別れが悲しかったけど、元気に暮らせてるようで何よりです。 更新止まってる感じに見えてるので…
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