表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転落したけど、ナニクソ精神で頑張ります。  作者: ヒコしろう


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

16/43

ボッチ開拓者の再スタート

ブックマーク に感想 誠に有り難うございます。


大変嬉しく思っています。





瓦礫にもたれ掛かった状態で目を覚ました…


腕の矢は抜かれて包帯が巻かれていた。


〈手当てがしてある…〉


大方あの話しかけてきた兵士あたりが哀れに思って治療してくれたのだろう。


まだフラフラしながら地下倉庫に向かうが、


案の定、全ての種芋と、全ての食糧を根こそぎ持っていかれた…


俺がアイテムボックス持ちで無ければ詰んでいる状態だ。


居住空間を確保するために半分ほどアイテムボックスにしまっておいて良かった。


〈ギーネ〉という貴族に投げて渡された小銀貨二枚と引き換えにに全てを奪われた俺は、


あのギーネとやらにいずれ一泡吹かせる為に努力する事を決めた。


種芋はいくら上手に保管しても、数年はもたない、


そして、あの種芋は〈豊穣〉スキルが無ければ徐々にクオリティーが下がり、以前の味、以前の収穫量に戻る、


一度味を占めたアホはまた来るに違いない…


その時が勝負だ!


俺は小銀貨二枚をポケットに入れようとすると、


既にポケットには何かが入っていることに気がつく。


手に取ると、


紙で手荒く包まれた〈小金貨〉だった。


紙には、『すまない、止められなかった。

足りないのは解るが、これで生き延びてくれ、何とかする。』


と書きなぐられていた…


あの兵士さんは最後まで味方をしてくれたらしいが、


〈何とか〉は俺がする!


俺は〈ポイント交換〉の本を出して、


〈家や防御壁を作るスキル〉と念じると、


〈ストーンウォール〉 80ポイント

魔力で周囲の土を石に変えて壁を作るが魔力を莫大に必要とする。


〈石レンガ生成〉 30ポイント

岩を原料に石レンガを作り出す。


〈接着〉 30ポイント

同じ素材同士を一つの素材にする。


〈木工〉50ポイント

工具を使った木工細工の精度を上げる。


…工具が要るのは当分パスだな…


〈石レンガ生成〉と〈接着〉で外壁を囲もう。


と決めて交換しようとするがポイントが全く足りない…


頭の中に


〈予約しますか?〉


と浮かび、〈ハイ!〉と答えた。


それからは、〈索敵〉を使った狩りに励む毎日だった。


スタンピードが過ぎ去り、普段の森に戻りつつある狩場には、猪や鹿が見られる様になる。


見つけたら〈水責めコンボ〉で殺すのを繰り返していると、頭の中に〈チーン〉と音が鳴る、


スキルカードが交換された音だ。


獲物をアイテムボックスにしまい、代わりに〈ポイント交換〉の本を出して、


〈石レンガ生成〉と〈接着〉を取り出して取得する。


このあとは、


村に帰り、土木作業で村を整備していく予定だ。


豊穣スキルで野菜はすぐに量産できるし、


村が整備出来たら、調味料の買い出しに行きたい、村には保存食用に買い付けた塩があるだけだ…


それに、獲物が獲れたが、さばき方が解らない、ドノバン工房の跡地でナイフや斧や鉈を回収出来たが、


木こりの知識も解体の知識も無い…


母ちゃん達の解体を見たことは有るが、詳細までは思い出せない、


肉にまでバラせたら前世の知識で料理も出来るのだが…


暫くはアイテムボックスに仕舞ったままになる獲物の代わりに、干し肉になった牙ネズミの肉と野菜で過ごしながら、


畑作業と土木作業をつづける事になる。



翌日から


村をうろつき、使えそうな物と岩を集める、


岩で石レンガを作り出して、地下倉庫の周囲を開拓の拠点とする


スコップで溝を掘り、石レンガを並べて、〈接着〉で一枚岩に変えていく。



気の遠くなる作業をつづける事、数ヶ月


六歳になったボッチ開拓者は、念動魔法を駆使しながらに2メートル以上の壁に守られた拠点が出来た。


入り口の扉は〈念動魔法〉で持ち上げ無ければ入れない落とし扉にして、


簡単に他人が入れない様にした。


出入り口は人が通れるギリギリの幅にして、アイテムボックスを使わなければ、物の出し入れにも苦労する作りにした。


俺専用の、俺にしか使えない拠点内で畑を耕し、食糧をたくわえた。


拠点も整備出来たので、


皆のお墓のまわりも壁で囲み、墓石も改めて石レンガと接着で作り直した。


教会も建てたかったが、地下倉庫の上に石レンガで建てた家は、見事な豆腐ハウスだったので、


〈センス無し〉を痛感して、教会建設はあきらめた。


お墓迄の通り道の果樹園も、簡易的な壁で囲み、果樹園も少しずつ修復していっているが、


〈収穫しても売りに行けない!〉


と気がつく。



一度町に行ってみるしかないかぁ~。


読んで頂き有り難うございます。


「ちょっと応援してやるか!」と思って頂けた方、


ブックマークを宜しくお願い致します。


この下の辺りにある星印でポイントを入れて頂けたり、

いいね を押して頂ければ幸いです。


合わせて、感想や誤字報告もお待ちしております。


皆様の応援で〈頑張るぞ〉となれますので宜しくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ