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転落したけど、ナニクソ精神で頑張ります。  作者: ヒコしろう


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薬草作りと軟膏作り



結局、〈ポイント交換〉で、


〈索敵〉と〈火加減〉のスキルカードと交換し取得した。


まずは、スムーズなポイント獲得を優先したのだが、


アプルさんとパンプさんと狩りに行くのは二週間に一回で、


父ちゃんと村の周辺で〈ネズミ狩り〉等をするのは、一週間に一回程度の頻度だ、


あとは、毎日の自宅農園パトロールだけなのだが、〈索敵〉を手に入れて、格段に効率が上がり、駆除があっという間に終わる。


この感じだと〈狩り〉も効率が上がりそうで楽しみだ…


そして、


残った時間は、軟膏作りの為の〈薬草〉から作っている。


自分用の〈フルパワー豊穣畑〉に〈薬草〉の種を蒔いて、少しでも薬効成分が強そうな株を選んで掛け合わせていく、


一代目は観察を徹底して、種蒔きから開花のタイミングを調べる。


一年の成長が一週間になる畑では、数時間で花が枯れる為に、人工受粉でしか種が出来づらい。


〈植物鑑定〉で、元気な株を選び、人工受粉をさせて種を取り、


二代目、三代目と代を重ねる。


三代目で〈傷軟膏〉を作る予定だが、ここまで三週間掛かってしまった…


エレオノーラ師匠が、〈まだ軟膏を作って見せに来ないの?〉と思っているかも知れない。


薬草を育てている合間に、父ちゃんとの小型魔物狩りと、アプルさんとパンプさんと行く森での狩りも、

〈索敵〉のおかげで、獲物がすぐに見つかり効率が上がったので、以前よりポイントがサクサク入る…


アプルさんに、


「あまり獲りすぎるなよ。」


と言われてしまったが、

三代目の薬草がスクスクと育った頃には、〈アイテム鑑定〉も手に入れる事が出来た。


さて、


母ちゃんが料理している横で、〈軟膏用の原液〉をグツグツと鍋で作り、


三代目の薬草も煮出して、〈薬効成分〉を抽出する。


二種類を混ぜていくのだが、割合を変えた数種類に、アイテム鑑定を使いながら魔力を流していく、


〈軟膏原液と薬草汁の混合液〉から、

魔力を流しながら〈アイテム鑑定〉で観察すると、

〈傷軟膏原液〉に変わる。


それを煮込み傷軟膏に仕上げて、出来上がった軟膏にアイテム鑑定を掛けると、


〈薬草汁 7〉 に 〈軟膏原液 3〉

の軟膏だけが、〈上傷軟膏〉と鑑定結果が出た。


〈7:3 の割合だな、忘れない様にメモしておこう。〉


と、記録をとりながら、


〈上傷軟膏〉を生産していく。


母ちゃんが、


「ビル、何が出来たの?」


と興味津々で聞いてくるので、


「母ちゃんに一番最初の〈傷軟膏〉をあげるね。」


とプレゼントをすると、


「ヤッター!」と無邪気に喜んでくれた。


〈プレゼントしがいがあるな…〉


片付けを済ませて母ちゃんに、


「エレオノーラ師匠に軟膏見せてきます。」


と告げて、お隣のエレオノーラ師匠の家に向かう。


扉を〈コン、コン、コン〉と叩くと、


「開いてるよ。」


と、エレオノーラ師匠の声がしたので、


「師匠、おじゃまします。」


と中に入ると、


「ビル坊が、なかなか来ないから軟膏作りに行き詰まっているのかな?

と心配しておったよ。」


とニコニコしながら迎えてくれた。


俺は、


「使う薬草から吟味して、先ほど第1号が出来たところで、師匠に見て貰いにきました。」


と、軟膏壺を提出すると、


エレオノーラ師匠が、「どれどれ?」と軟膏壺の中身に〈アイテム鑑定〉を使うと、


「えっ!」っと驚き、


チラリと俺を見た後で、


〈はぁー〉と、ため息をついて、


「ビル坊、初めての作品が〈上傷軟膏〉って…


この辺りじゃ〈上薬草〉が手に入らないから、〈上傷軟膏〉も〈ハイポーション〉も作れないはずだよ…?


何がどうなってるんだい…」


と呆れている師匠に、


三代目の薬草を渡すと、


師匠は薬草をマジマジと見ながら、


「鑑定結果は、〈薬草〉だけど…


何だか青々とした薬草だね。


ビル坊、この薬草もっと有るかい?」


と聞くので、師匠にアイテムボックスから一株分を渡してあげたら、


早速グツグツやりはじめたので、


「おじゃましましたぁ~。」


と一声掛けてから師匠の家をあとにした。


俺は、その足で、ジェムさんのお店に行って、プリシラさんに


「いつも美味しいパン有り難うございます。


傷軟膏をエレオノーラ師匠に習って作りました。」


〈上傷軟膏〉を2つプレゼントする。


とっても喜んでくれたので、調子に乗って〈ドノバン工房〉の皆や、アプルさんとパンプさんにも配って、


ついでに〈アーガスじいじ〉にも、


〈怪我する事無いかもしれないが一応〉


と、プレゼントした。


全て配り終えて家に帰ると、父ちゃんが、


〈ウキウキ〉している…


!ヤバい、全部配っちゃったよ…


また、アイテムボックスから創薬セットを出して、


「父ちゃんの為に、今から軟膏作るから見ててね!」


と、それっぽい理由をつけて軟膏を作り始めた。


父ちゃんは、


「わざわざ父ちゃんの為にかい?


よし、ビルの腕前を見せてもらおうかな。」


とニコニコしている。


…なんか…ごめんね父ちゃん…


忘れてた訳じゃないからね。




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