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第三話

あああ!


恋愛ランキングの上位に、青の王がぁ!!


嬉しいです〜!空白の国が煮詰まっているため、こちらが先に更新です。


感想ありがとうございます!!


色々嬉しいです!

 正直、アティはげっそりしていた。


毎日毎日訪れる青の王。

そして、これまたどういう訳かティティだけでなくアティを誘ってくるのだ。


「フォルス殿は剣術が好きか?一緒に汗を流さないか。ああ、ティアナティーノ姫もどうぞ私達の仲良く試合する姿を歓談されてはいかがか?」


「フォルス殿は体が弱いと聞いた。ならばこの国の誇る図書室に行かないか?是非わが国のことを知って頂きたい。ああ、ティアナティーノ姫もご一緒にいかがかな?」


「フォルス殿!この間は楽しかったぞ!博識であり剣術の才能もあるのだな!もう少し体力があれば私も危なかったぞ。


ところで、今度は弓対決なんてどうだ!

ああ、もちろんティアナティーノ姫も御覧になったらいい」


などなど・・・本当に毎日毎日…飽きずに誘ってくるのだ。

そんなにティティにいいところを見せたいのかと、うんざりする。


これじゃ、兄上と同じじゃないか。


しかも、ティティが珍しくこの誘いを断らずついて来るのだ。

まあ、私から離れて一人になる方が危ないかもしれないけれど…。


そう、アティを悩ませているのは青の王だけではないのだ。


これまた毎日のように送られてくる贈り物たち。


中にはちゃんとした贈り物もあるのだが、嫌がらせの贈り物も少なくない。しかもなんの嫌がらせなのか、ティティには贈り物をせずフォルスに贈り物をしてくる貴族もいるのだ。フォルスに贈り物を贈ってもしょうがないと思うのだが…

ティティには無いということは、単なる嫌がらせだとは思うが。


衣装などが送られてきたときは、エマと必死に針が刺さっていないかチェックしたりもした。

虫やらなんやらは庭に埋めてあげた。

虫が可哀相だから、是非違うものにしてほしい。

それに、頻繁にお茶会に誘われる。

それも、フォルスも一緒にどうかと言われることが多かった。


…兄上ってば、いつもこんな大変な思いしてたわけ?


と、倒れた兄にちょっと同情するアティだった。


まあ、普段はこんなことはなく、青の王に誘われ一緒に剣の鍛錬をしたり、知的なことを言ったり、馬に乗り颯爽と駆ける小国の王子に心奪われた令嬢や、なかなかの利発ぶりに感心した他国の王族が繋がりを持とうと連絡をとろうとしているのだが、アティはそんな事ちっとも気付かないのであった。



そして今日もまた…



「おはよう!フォルス殿。」

「…おはようございます。陛下」

「陛下ではなくシャインでいいと言っているのに真面目だなぁ。ああ、ティアナティーノ姫もいらっしゃったか。ご機嫌いかがか。姫。朝からご一緒とは、相変わらず仲がいいな。」

「…御機嫌は最悪です。今日は兄上さまに何のようですか。」

「そうか、最悪なのか。それは残念だ。ご一緒に街にでも出ようかと思っていたのだが。それはしょうがないな。ゆっくり休んでくれ。じゃあ、フォルス殿。

我々だけで街に行こうか。案内したい所があるんだ。」


 にこやかに応対するが、二人の目が笑っていない。

…これがまた、アティの悩みの種なのだ。

もしかして、仲が悪いのか?この二人。


「えと、ティティの側を離れたくないので、今回は遠慮いたします。もうしわけ・・・」

「大丈夫だ。姫にはウチの最高の侍女をつける。さ、今日はそんなに時間がないんだ。すぐに用意をしてくれ。それじゃあ、またあとで!」

「ちょ、ちょっと、ま…」


颯爽と出て行く青の王の後姿を呆然と見つめていたアティは、後ろで交わされていた会話に気がつかなかった。



「・・・っち。あの変態王め…お兄様をどこに連れて行くつもりなのかしら…」

「そうですね、ちょっと心配ですね。」

「…はぁ。しょうがない。俺も出る。姫を頼むぞ、エマ」

「任せてください!それよりアティ様を変態の手から守ってくださいね。ダーウィン」

「…大丈夫だとは思うけどな。」

「「甘い!!!」」


睨んでくる女子ふたりに、ダーウィンは引き気味に頷くのだった。



「…というわけで、私は街に行くことになってしまったけど、ティティ大丈夫?

なんだったら、ウィンを置いていくから…」

「嫌です!お兄様!本当は行って欲しくないです!」

ぎゅううっと抱きついてくる妹の頭をぽんぽんとなでてあげる。


…可愛いなぁ


「大丈夫だよ。ティティ。あ、そうだおみやげ買って来るね。甘いもの好きだったよね?ああ、そうか。青の王は元気のないティティに甘いものをあげたかったのかもね。でもこんなに可愛い姫が街に出たら大変だから、私を誘ったのかも。

よし、じゃあ、ティティが気に入りそうなお菓子とか買ってくるから、いい子にして待っているんだよ」

「…お兄様…わかりました。待ってます…でもダーウィンは連れて行ってください。」

「いいの?ウィンを借りちゃっても。」

「いいんです!だって、お兄様いくらかっこよくて、男らしくて、強くて、最高に理想な男性のようでも女性なんですよ!あんな野蛮な男と二人なんて絶対にダメです!」


…ティティ。おねえちゃんはちょっと、傷ついたよ?


かっこよくて、男らしくて、強くて、最高に理想な男性のよう…


う、嬉しくない!!


ああ、目からしょっぱいものが…


絶対に青の王(変態)と二人きりにならないようにと、念を押されてアティは頷き柔らかく笑うのだった。


妹や幼馴染たちの心配など全然知らず、アティはちょっと楽しみだな…とわくわくしているのだった。




すみません、なかなか進みませんね…( ノД`)…


次回もなるべく早めに更新出来るように頑張ります!!



読んでいただきありがとうございました!

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