新型ウイルス　その４

　国内でCOVID19の感染が拡大している。いつ・どこで感染者が確認されているのか、追えない状態になってきた。その中で一番印象に残ったのは、千葉県の70代の女性。14日に発熱。インフルエンザの検査で陰性。16日から18日までバスツアーに参加。帰宅後、COVID19に感染確認。38℃以上の熱があるなら、バスツアーキャンセルてくださいよ、と他人事ながら思ってしまう。他にも、発熱しているのに授業をしていた教師。発熱していたのに勤務していた鉄道マン。こんな時期なんだから、発熱したら家でおとなしくしてくださいよ、と家にいるだけの人間は思ってしまう。

　北海道内では、千歳に始まり、さっぽろ雪まつりのスタッフ。中富良野の小学生。江別市の発熱していたのに給食を配っていた方。愛別町で発熱していたのにスクールバスを運転していた方。この他にも、道央・道南にも感染者は確認されている。それも隣接していないな地区も多い。どうやって広がっていったのだろう。

　大学の二次選考にも影響が出ている。感染した受験者には受験させない東京大学。センター試験の結果で合否を判定する大学。後日追試を行う学校。

　今朝の情報番組で話題になっていたのは、30代主婦の方のSNSの投稿。子供が9日間熱が下がらずに肺炎の症状が出ても、COVID19の検査を受けさせてもらえないこと。医療の現場では、9日間38℃以上の熱が続いても、抗生剤が利かなくても、夜寝れないほどの咳が続いても、重症の肺炎には当たらないらしい。じゃぁ、重症の肺炎ってどんな症状なのか公表してほしいもの。検査の対象者には、医師が疑いがあるとした患者さんも含まれるよう。でも、現場の医師が検査を依頼しても断られるケースもあったとか。1日3000人の検査が可能になったとしても、検査を受付なければ意味がない。手の施しようがないといっても、体力温存のためのブドウ糖等の点滴くらいできるでしょうに。感染者数の人数を増やさないために検査を拒否しているようにしか思えない。

　日本の半分ほどの人口で、800人以上の感染者を確認している韓国。教会でミサなんてやってるから集団感染おこったじゃんと笑えない。こちらは20000人以上の検査を行って、その結果の800人。日本とは検査の人数が違う。もし、日本も疑わしい人をみんな検査したらどのくらいの人数になるのだろうか。

　少し前のこと。この騒ぎがいつから起こったのか知るために、新聞のスクラップを始めた。2月9日信濃毎日新聞国際面。アメリカでは今季、インフルエンザでも死者が1万2千人にも及んでいるとか。インフルエンザとCOVID19が癒合して突然変異でも起こったら大変なことになるだろうな、などと考えていたとところ、意外なニュースが。アメリカ疾病予防管理センターでインフルエンザの検体として持ち込まれたもので、インフルエンザでないものが見つかったとか。インフルエンザだと思っていたのは、実はCOVID19の可能性が出てきたとか。感染患者を連れ帰ったと激怒しているトランプ大統領。国内で感染が拡大していると知ったら、どうなるのだろう。