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忘備録  作者: 真澄
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新型ウイルス その43

『3年ぶりに規制のないGW』そんな言葉が、テレビや新聞で飛び交っている。情報番組のレポーターは人気の温泉地に赴き、老舗の宿のGWの予約状況を尋ねて回っている。予約は好調。それは良かった。今年は海外旅行も3回目のワクチン接種等々の条件を満たせば、気軽に行ける環境を国が整えたらしい。私自身はGWは家にいて農作業をするものだと思いながら育ったのであまり関係がないけれど、旅行に行きたい方々が行けるのは喜ばしいことだとは思う。

 一方で昨年・一昨年に比べて新規感染者数は多いのに、今年は全くの規制なし。昨年・一昨年の大騒ぎは何だったのかとあきれ返る。

 昨年・一昨年と違うこと。まずは2回目までワクチン接種が国民のかなりの割合で進んだこと。2年間の間に治療方法その他諸々の経験値が増して対策方法の選択肢が増えたこと等々。一番は、世間一般でいい加減厳戒態勢を続けることに疲れているような気がする。

 外出するときにはマスクが当たり前になって久しい。幼い子の他者に対する認知機能の発達への影響が危惧されている。そんな中医師会のトップが、with政策を続けるならば、この先マスクなしの生活は来ないとか。いやそれはさぁ、感染症対策だけ考えればそうなんだけどさぁ、もっと何か希望のある意見が出せないかぁ。いつまで怖がらせて自粛をさせようとするのだか。

 かなり前から何度か上がっている、感染法の分類での2類から5類への変更。2類だと行動制限が行える一方、治療費等の個人負担が軽くなる。5類だと保健所等の負担は減るけれど、治療等に関する個人の負担が多くなる。どこかの情報番組に出演していた医師の意見では、インフルエンザ並みの対応ができるよになれば可能では、とか。インフルエンザ並みの対応、街の医院等で検査ができ普通に特効薬が処方できる状況。なんだか2類と5類のいいところだけ取ったような対策は考えられないものか。

 「年度内には安定供給はできる対策を」と意気込んでいた塩野義製薬の特効薬はどうなったのか。注目していたら、見つけたネットニュースの見出しが、ネズミに対しての治験での胎児への影響。治験が始まる前から、この薬の効果についてはいろいろ言われてきた。この薬さえ認可されれば、5類扱になるのでは期待してのに。


 この一カ月、東京都の新規感染者と国内の新規感染者と長野県内の新規感染者を比べていた。東京の新規感染者が減少し続けているに、長野県内はなかなかアウトしなかった。そりゃそうだ。県内は7年に一度のお祭りが各地で行われていた。飯田のお練りに関係するクラスターも確認された。長野県内でようやく新規感染者が減少に転じたのは4月14日あたり。ピーク時でも、10万人当たりの感染者を比べれば、東京の半分だった。

 国内の感染者数が減少傾向になって、情報番組は海外の状況を紹介するようになってきた。欧米諸国は、マスク解禁。それだけマスクが嫌いな文化なのかと改めて思う。それに反するような上海の状況。一人でも感染が見つかれば、マンションごと地区ごとのロックダウン。それでも感染者は次から次に見つかっていく。中国はあきらめないねぇ。

 もうそろそろ、新規ウイルスとの付き合い方を考え直してもよい時期ではないのだろうか。

 

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