『もうやめましょうよ』その2
『人道回廊』ニュースを見ていたらまた聞き覚えのない言葉が出てきた。ロシアとウクライナの間で行われた交渉の中で出てきた言葉。戦闘に関係のない一般人を非難させるために一定の期間、停戦状態にしたいとウクライナ側が申し出たよう。ロシアも一応合意したと思たら、そのルートを見て唖然とした。ベラルーシかロシアに避難するならいいけど、西側に避難するのは許さないとか。そんな馬鹿なことがあるかと思う反面、これが戦争なのかと改めて実感した。自分の陣地に逃げるのは許すけど、相手側に逃げるのは許さないって。何度交渉してもロシア側に来る人がいないと分かったようで、ウクライナ国内のルートを一ヶ所設定。退避が始まっても戦闘は収まらなかっとか。
ウクライナの東部の都市は次々とロシアに制圧され孤立化していったとか。ウクライナ大統領の、子供が脱水症状で亡くなったとの宣言。小児科・産院病院が砲撃を受け、妊婦さんや小さい子供を抱えながら泣き叫ぶ女性。これに対してロシア外相は、テロリストの拠点になっていたと発表。ロシアにしてみれば、産院でもなんでも兵士が手当てされる場所は少しで削りたいのでしょうけれどねぇ。
ロシアへの経済制裁は、制裁する方も無傷とはいかないらしい。ヨーロッパ各国では天然ガスの高騰により光熱費が高騰しているとか。天然ガスだけでなく、原油の輸出も制裁対象にするとかしないとか。日本国内でも、年明けから値上がりを続けたガソリンがさらに値を上げていく現状に。アメリカが原油の増産を始めるのかと思えば、まったくその気配はなし。
水産物の高騰が危惧されている。ロシアと水産物を取引されている方々には申し訳ないが、別にいいんだ我が家は。カニだのウニだのそんな高級品、正月だって食べないし。
小麦の政府売り渡し価格の17.3%値上げを発表した。半年ごとに設定されるというこの価格は、昨年来の世界的な小麦の不作に伴うことだとか。2019年の世界の小麦輸出量では1位のロシアが17.8%、5位のウクライナが7.4%。この両国の小麦が輸出されなかった場合のことを考えると、小麦の高騰は必至。我が家のJKと中坊に
「小麦高騰のおり、朝ごはん食パンからご飯にしない。米なら売るほどあるし」というの、嫌そうな顔。いやいつまでパンを食べてられるかな。ってかうちは米農家なんですけどねぇ。
生活の様々な部分で影響を受け始めている。コロナ禍で混乱した経済は、さらにダメージを受ける結果に。いやな世の中になったよ。
ロシア軍のキエフ総攻撃までのカウントダウンが報道された。アメリカの民間企業の衛星でロシア軍の動きから総攻撃まであと98時間ではないかと。ちなみに最近ネットニュースでキエフまたはキーウと表記されるようになった。キエフはロシア語読みキーフがウクライナ読みだとか。ジョージアみたいにロシア語読みは嫌だから英語読みにしてくださいって政府がいたわけでもないのにねぇ。ということで、日本政府に合わせてキエフにしときますけど。
キエフへの総攻撃がいつ始まるのかと日々ニースを眺めていた。そして見つけたのが、ネットーニースの見出し、『アゾフ連隊がドローン攻撃 キーウ目前で露戦車隊を撃退』。内容はロシアの戦車がウクライナ親衛隊のドローンに空爆を受けたとか。ところで『アゾフ連隊』ってなんだっちゃ。
ネットで調べれば陰謀論のような不確かの内容のものがたくさん出てくるのだけれど。ウィキだって数日前に読んだものにここ数日でだいぶ加筆されていたしねぇ。一番信用できるのは、日本の公安のサイトですかねぇ。
もともとはサッカーの熱狂的なサポーターが、白人至上主義の人たちと結託して軍事力もって国軍に合流しちゃった、みたいな?日本でいえば、日教組の集会に菊の御紋のついたトラックで軍歌流してる人たちが、自警団結成して総理大臣直結の警備隊になっちゃった、みたいな?エンブレムに、逆卍だの黒い太陽だの使っちゃダメだって。プーチンの言っていた
「ウクライナのナチ化を止める」が現実味を帯びちゃうじゃないですか。だからと言って、隣の国を勝手に爆撃していいわけではないのだけれど。
Twitterで『アゾフ連隊』で見ると、退避させないように一般人を脅してるとか、人の盾にするために町から出さないようにしてるとか、そんな内容が出てくるんですよねぇ。前出の産院も、アゾフ連隊の基地だったから爆撃したみたいな。知りたくなかったなぁ、ウクライナの国軍にネオナチ系の人たちがいるなんて。
もっと信じられないような記事が。ロシア軍がベラルーシに参戦させるために、ベラルーシに空爆を仕掛けたとか。同盟してくれている国に喧嘩売ってどうするっていうんですか。ホントか知らないけど。
プーチンの予定では、オリンピック閉会後に特別作戦を始めてパラリンピック開催までにはウクライナを平定しているはずだったとか。ウクライナの国民は西側寄りの大統領に辟易しているから、ロシア軍が侵攻したら歓迎してくれるかも、と報告を上げた諜報部のトップを自宅軟禁したとかしないとか。計画通りに侵攻が進まないからと言って、部下を懲罰してもねぇ。
なんだか、どれが正確なニュースなのかわかないくなってきている。
それでも、人々が逃げ回り、農地が荒れ、子供が泣きさ叫ぶ。そんな映像を見ていると思う。
『もうやめましょうよ、命がもったいない』
これからの世代には、奪い合うのではなく分け合う世界であった欲しいと願う。




