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忘備録  作者: 真澄
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新型ウイルス その37

11月になったら行政の集団接種を受けに行こう、そう思ってずーっと行政のホームページを更新し続けても予約のお知らせが出ない。なんと知らないうちに身の回りの医療機関は通院患者以外のコロナワクチンの接種を行っていたよう。在所の行政では集団接種でなく、個別接種に重きをおいていたよう。方々の医院の予約状況を見てみたら10月いっぱいで一般の接種は終了します、だとか。参った、また乗り遅れた。例年、インフルエンザの予防接種も乗り遅れ、気が付いた時には周りの医院からワクチンがなくなっている有様。それでも10月半ば、11月分の集団接種の予約のお知らせを発見。子供たちに希望を聞いてみると、

「修学旅行に行きたいから受ける~」というお気軽中学生。いや、お前が受けたからと言って修学旅行に行けると決まったわけではないのだが。

「次の日テストなんだよねぇ。熱出て受けられなかったらやだなぁ」と注射嫌いのJK。こっちはまたの機会でいいか。

 私自身は9月末から12月中旬までの間、ここ数年謎の蕁麻疹が発症。コロナワクチンの接種を行っている耳鼻科医に相談すると、

「受けても問題ないけれど、不安があるなら無理に受ける必要もないと思いますけど」主治医にそう言っていただけるなら、これで接種しない理由ができた。

 接種にあたふたしていたら、世の中の接種率は7割を超えたとか。自分たちがしなくても周りの皆さんがしてくださったのなら、無理にしなくてもと思ってしまう。

 8月の半ばをピークに減少し続けた新規感染者。9月の末から前の週の半分、半分と減り続けピーク時の100分の一まで減少した。こうなると、何が原因だったのかと知りたくもなるのだが、専門家もこれといった理由を挙げることができないらしい。テレビで聞かれるのは複合的な要因。諸外国に比べ短期間で一斉にワクチン接種が行われたこと。外でバカ騒ぎしていた人たちがすでに感染して大人しくなったこと等々。ワクチン接種が進み、特効薬も数種類出来、もうそろそろ特別視しなくてもとも思うのだけれど、テレビで聞こえてきた専門家の言葉。

「死亡率0.02~3%というのは感染症学的にはまだまだ恐れる病気なのです。もっと薬などが普及して0.01%くらいにまでにならないと安心できないのです」だそうです。日常に戻るのはまだ遠いのか。

 諸外国では、接種証明による行動の自由化がすすめられている。これも日本でどう進めるか、普及率の悪い個人カードと合わせてアプリを開発してなんて言っていたら、民間ではすでにいろいろ始まっているらしい。アプリなんて言ってないで、2回分の接種記録をいろんなところで見せて回ると、特典があるらしい。値引きやら特別サービスやら。政府は変なアプリ作って税金無駄にするよりも、民間に任せちゃった方がいいんじゃないだろうか。

 国内の感染者が減少すると、情報番組はやることがないらしい。諸外国の様子なんかも紹介してくれる。イギリスやアメリカはワクチン接種が進んでいるにに、なぜ感染者が急増しているのか。日本も次の波は来るのか。せかっく減少したんだから少しぐらい、楽しい話題を紹介してほしい。大体、ワクチン接種終わったー、マスクとって身近な人とハグしましょうって文化と、マスク大好き身近な人でも人まで抱き着くのはちょっとって文化ではねぇ。後者の方が感染者少ないでしょうに。

 別の番組では、昨年インフルエンザが流行っていない分今年は免疫のある人が少ないので、インフルエンザの予防接種しましょう、とか。我が家の注射嫌いのJKにこれを話して予防接種を促すと、

「みんなでマスクして手洗いしてるのに、インフルエンザなんて流行るわけないじゃん」だそう。それもそうだね。でも小さな子供たちの間ではRSってウイルスが流行っていたのを知らないんだろうねぇ。


 秋の行楽シーズンを前に、少しづつ人々は動きだしてているよう。でも昨年の旅行に行こうキャンペーンの荷の前になるのではとという言葉も聞こえている。ワクチン接種が進み、3回目の予定も発表され、特効薬もそれなりに開発が進み、それでもまだ次の波が来るのだろうかと思ってしまう。

 とにかく今は、今まで大変な思いでコロナ対策をして頂いた方々が少しでも休んでいただけたらと思う。


 

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