桜
冬の物を片付けづけながらふと思った。今シーズンの冬は、長いコート着なかったなぁ、と。今年はコロナの影響で、子供の部活の遠征もなく、保護者の付き添いの当番もなく、寒い体育館で子供を見守ることもなかった。それでも昨年は外出をする際、ハーフコートだけでは耐え切れず一番寒い時期には長いコートを引っ張り出していたはず。今年はそんなに寒さもなくて、ハーフコートだけで春を迎えてしまった。
いやホント今シーズンは暖かった。昨年12月の関越道の大雪による立ち往生だって、暖かい空気がもたらした大雪だったと思う。12月1月はそれなりに気温は下がったと思うがそれも数日。-10℃の日が10日続けば、諏訪湖では御神渡りがみられるかもといわれているらしい。1月にはあと一週間続けばとの話題が、ローカル番組で紹介されていた。ところがそんな期待を裏切るように、2月の立春を過ぎたころから、1か月先行するような陽気が続きだした。
1月の末には小梅が咲、お彼岸には杏が満開になり、4月を待たずに桜が咲いた。1月末小梅が咲くことは間々あること。それから寒の戻りがあったりして、4月の上旬に杏が、桜はそれに遅れること数日で開花というのが例年のこと。昨年は早く咲きすぎた桜の上に雪が降るなんてこともあたように記憶している。なかなか暖かくならない年だったら、梅と杏と桜が1週間おきに開花を迎えた年だっていあったように記憶している。いやホント、おかしい。
最近聞かれるのは、昔は桜は入学式の花だったのにねぇ今は卒業式の花になっちゃたねぇ。いやそれ東京の話でしょ、と思わないでもないのだけれど。ちょっと前まで、新入社員の初仕事が花見の場所取りなんてこともあったよな気がしなくもない。
4月7日付信濃毎日新聞1面と29面に以上に早く咲いた桜についての記事が掲載されていた。今年の桜は以上に早く咲いたこと。また平均気温が6度上昇なら、桜の開花が遅くなるまたは咲かなくなる可能性もあるとか。桜は冬の寒さで休眠打破が起こり開花へと向かう。平均気温が上昇すると休眠打破が起こらなくなり、桜が開花しなくなる可能性があるとか。最近鹿児島ではこの現象が起こり始まていていることが紹介されていた。
咲き急ぐ花を見ながら、気候変動ができるだけ穏やかになればと願うばかりだ。




