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忘備録  作者: 真澄
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新型ウイルス その28

 昨年末のこと、地元選出の国会議員が亡くなった。最初のニュースでは死因は発表されず、何日か経ってから、発熱後コロナの検査待ちの間に様態が急変、死亡後検査の結果で新型コロナに感染していることが分かった。発病から4日、54歳の若さで亡くなったことは世間にかなりの衝撃を与えた。国会議員でも特別扱いされないのかと、思ったりもした。

 松が取れたころ、2回目の緊急事態宣言が発表された。初めは一都三県、しばらくすると近畿圏にも適応された。年末から新規感染者が急増、受け入れ先がなく自宅療養となる人の数も増えていった。そんな中で、自宅で容体が急変、そのまま自宅で亡くなる亡くなった方のことが報道されるようになった。

 この状況、なんとなく一回体験したことがあるような。昨年の春、一回目の緊急事態宣言が出されたこともこんなことになっていなかったか。昨年の秋先から、冬の大流行に備えて医療の拡充とかなんとかそんなことを叫んではいなかった。その間なんの用意もなく、ただ時間を過ごしていただけだったのか。

 ここ数日、新規感染者の人数が減少に転じていると。ネットから聞こえてくるのは、濃厚接触者の追跡を断念したから、新規感染者が見つからなくなっただけではないのか。1月に入ってから感染者の増加によって保健所で濃厚接触者が困難になり断念。その結果が新規感染者の減少になったのでは、と。


 上級国民なる言葉を耳にする機会が増えた。一番最初に聞いたのは元高級官僚が車の暴走事故を起こしても、自宅起訴された時のこと。最近聞かれるのは、自民党議員に対して。高齢の基礎疾患のある方が自宅療養にも関わらず、無症状の自民党議員は医師の判断で入院。上級国民は優先的に入院ができるのか、と。野党の議員は症状があっても自宅療養。それに引き換え自民党議員は優先的に入院できている現状。何ともやるせない。

 特措法の改正も報道されている。保健所の調査に協力しなかったり入院を拒否した場合に懲罰が加えられるとか。いや、入院を希望しても入院できないのこの状況で、入院拒否で懲罰って。今の現状、懲罰があるから大人しくお上の言うことを聞けとか、無理があるような。


 国民には外での飲食を控えるように言っておいて、自分たちは会食やら夜のお店を訪れたとか。いや、素直にごめんなさいっていうかと思えば、陳情を受けに行ったんですって。陳情を受けに夜のお店に、昼間営業していない時間に話を聞きに行けばよかったのでは、と思ってしまう。

 これだけ自分たちを別格だと思うなら、ワクチンの接種も一番に受けて国民に安全性をアピールしてもらいたい。


 

 

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