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忘備録  作者: 真澄
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新型ウイルス その26

 12月8日。例年なら真珠湾攻撃とか第二次世界大戦開戦日とか、ジョンレノンが射殺された日だとかそんな話題が紹介される日だったような。日本放送協会の朝のニュースで、新型コロナウイルスの初の感染者が出た日と紹介されて、もう1年がたつのかと。最初に感染力の強い今までにない病気が流行りだしていると仲間内に知らせて回っていた医師の言葉を、中国政府が握りつぶさなければ今頃世の中はもっと違っていたのか。遅かれ早かれ、世界的な感染拡大は避けられなったか。

 同時に報道されていたのは、イギリスでワクチンの接種が始まったとのこと。⁻70度での管理が必要なワクチン。イギリスといえども移送中の温度管理が難しく、摂取できる医療機関は限られてしまうとか。それでも感染拡大抑止に希望が見えたような気がした。なのに数日後には、接種者した方の中にアナフラキシー反応が出たとか。5,000人のうちの二人というのは多いのか少ないのか。これ以後、食物アレルギーを持っている人の接種を見合わせることとなたったらしい。

 多くの国で、ワクチンの接種は高齢者や基礎疾患のある方といった順番らしい。感染した時、重篤な状態になりやすい方からだというのは理解はしている。でもそういった方々は体がもともと弱いわけで、体が弱い方々で何ともなかったら、若くて丈夫な人間に接種ってねぇ。炭鉱に入るときに、毒に敏感なカナリアを先頭にするような感覚にとらわれたのは、私だけだろうか。

 知らない間に、全国各地で感染者が急増していた。今の新規感染者の人数を見ていると、4月の人数で全国一斉休校は何だったのかと思えてくる。各地の医療機関が逼迫していく中、担当大臣がテレビの討論会で自衛隊の支援も吝かではないといったとか言わなかっとか。総理大臣が言わないことを下っ端が言い出したみたいな雰囲気も一時期あったようだが、担当大臣なんだからいいような気もするけど。あっという間に総理大臣も追随で認めるような発言がでて、市の基幹病院のほとんどでクラスターが出た旭川と専門医療機関を設置する大阪市に支援するらしい。旭川11月の末から、様々な支援が入っても人手が足りず道に自衛隊の支援を要請していたらしい。道でも対応を困っていたらしい。もう2週間も早く自衛隊の支援があったら、こんなに大きなクラスターにならなかったのではとも言われているが、タラればの話。

 長野市では市長が濃厚接触となった時の体験から、クラスターの出た施設の公表を控えている。11月の上旬にスナックでクラスターが発生。この時にはローカル放送では店名を公表して保健所への相談を呼び掛けた。それ以降も飲酒が主のお店でクラスターが発生していたらしい。保護者の集まりで実はあのお店がなんてうわさが出ていた。結局うわさが出回るなら公表したほうがいいのではと思ってしまう。

 市のほうで公表を控えているにも関わらず、うちの学生がなんて学校のほうで名乗り出たりもしている。また、市内の病院でクラスターが発生しましたと報道した後で、クラスターが出た病院が名乗り出たりしている。その病院が市内でも有名な精神病院。繁華街も近いけれど、まさか患者さんが繁華街に行くはずない。どうやって病院内に感染者が出たのか不思議でならない。

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