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忘備録  作者: 真澄
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パルスオキシメーター

遠い昔の記憶です。

医学的に正確かどうかはわかりません。

 パルスオキシメーターの存在を知ったのは、今から20年以上前のこと。高度障害は、血中に酸素が十分に供給されたないことで起こる。高所で頭が痛いのはそのため。二日酔いで頭が痛いのは、酸素とアルコールが結びついてしまい、血中の酸素が不足するためで原理は一緒とのこと。これを放っておくと、肺に水がたまったり脳浮腫になる。防ぐためには、酸素飽和濃度を検査して不足していたら積極的に深呼吸するように、と言われたような気がする。遠い昔の記憶なので正しいかどうかは定かでないけれど。県の山岳協会で購入して、高所登山に向かうパーティーに貸し出していた。

 若手の育成という名目で企画された海外登山に参加したときに、借り受けて10日ほどの海外登山に持参した。チベットの宿舎から登山中も何度か計測していたのだが、管理していた私自身が高所障害が出てしまたのは笑えない話。高所障害の酸素不足で半分眠りながらなんとか下山。ドラマにあるような、「寝たら死ぬぞ」の世界。帰国した後も、2週間ほどひどい咳に悩まされたような気がする。

 その次に経験したのは、数年前のこと。アキレス腱を切断。救急車を呼んで、足が動かない以外は元気なのに、血中酸素飽和濃度を測定されているのが、申し訳なくなっていた。

 そして先日、久々に使用することとなった。2月の下旬からひどい鼻水に、軽い咳。亭主殿からは、

「コロナだ。医者に行ってこい」と言われ続け、

「そういうこと言ってる人が、医療崩壊させるんだ」というやり取りを2か月ほど続けた。結局、スズメノテッポウ、の花粉に目が明かなくなって耳鼻科の受診した。初めての受診する耳鼻科。問診時に何げなく、2月下旬から咳が出ていることを伝えると、なんだか受付の方の行動が警戒モード。

「今、看護婦がお話伺います」と言われて待たされること十数分。看護婦さんが、パルスオキシメーターを持て登場。数値は見せてもらえなったが、きっと正常値だったのだろう。無事に診察室に入れてもらえたが、これ見よがしに咳き込んでいたら、咳止めの薬も処方された。

 『パルスオキシメーター買って、マスクして自分は感染しないっていって出歩いてちゃだめですよ』テレビのコメンテーターが言ったのか、ネットの記事で読んだのか記憶にないのだけれだけど頭の残っている言葉。この言葉で、一般の方が購入されていることを知った。自覚症状の感染者のかなには、酸素飽和濃度が低下している方がいるとか。パルスオキシメーターで酸素飽和濃度を調べるのが、肺炎にかかっているかどうか一番手軽にできる検査法になっているらしい。調べてみれば、1万円前後でネットでも購入でも購入できるらしい。

 一番最初の体験から、自分の中では高山病予防のための道具。日本の山で必要なのは富士山や北岳、穂高岳以外に必要性を感じない。肺炎やぜんそくなどの持病でもなかれば、そうそう使い道がないようなもの。それでもお守りのように購入するか方々がいるようだ。

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