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忘備録  作者: 真澄
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新型ウイルス その16

 以前インフルエンザのあと、蓄膿症になったことがあった。その時診療していただいた耳鼻科の医師の言葉。

「インフルエンザは体のいたるところを壊していくからね。関節らや何やら。インフルエンザの後遺症だね」COVID-19においても同じことがいえるよう。体中のいたるところの細胞に取り付くとか。鼻の細胞に取り付けば、嗅覚異常。舌に取り付けば、味覚異常。肺に取り付けば肺炎。関節痛やら皮膚炎やら、体のいたるところの細胞にもダメージを与えるらしい。人の体は、攻撃されるとサイトカインと呼ばれるたんぱく質を分泌するとか。このたんぱく質によって、免疫細胞を呼び寄せ癌や病原体を排除するように働く。ところが、サイトカインが分泌され過ぎると自分の細胞も攻撃を始める。これがサイトカインストーム。若く免疫作用の働きがよい、若い世代でこの症状で亡くなる方が多いよう。

 関係があるのかないのか、アメリカでは川崎病に似た症状で亡くなる方も出てきたとか。川崎病は、子供がかかる原因不明の血管の病気。COVID-19が発端になて、川崎病が発症したのではとの憶測も。

 5月8日、米製薬会社ギリアド・サイエンシズの抗ウイルス薬「レムデシビル」が、新型コロナウイルスの治療薬として特例承認されたとか。もともとはエボラ出血熱の治療薬として治験されていたものの転用。中国での治験では、他の薬との優位性が認められないと聞いていいた。ところが、アメリカの治験では優位性が認められ、承認となった。中国では、アビガンが効果的だと。これに気をよくした日本政府は、アビガンを必要とする国への無料提供を行うとか。ただで薬あげるから、治験の結果は教えてねって、うまくいくものか。アビガンも近じか、特例承認される見込み。

 それはさておき、レムでシビルの権利はアメリカにあり、アビガンは中国で製造できる。なんだかなぁ、結局自分で作っている薬が効果的だと、争っているようにしか見えない。どちらも今まで一般に出回っていなかった薬。副作用が強すぎると心配されているが、早々に承認してしまってよかったのか。信濃毎日新聞、4月22日斜面に、1976年のアメリカで起きたインフルエンザワクチンでの副作用の問題が紹介されていた。その年、アメリカで新型インフルエンザが発生。功を焦った大統領の下、安全性の確認のないままワクチンの接種が進められ、副作用によって亡くなられた方が出た話。今回も、早期のワクチンの開発が望まれているが、同じ轍を踏むことがないことを。

 朝の情報番組で、医師の意思とは反対の報道がなされたと問題になった。海外で治療経験のある医師に、今の日本の現状をインタビュー。医師は、できるなら検査は増やした方がいいだろけれど、日本は今の状態でもいいのではないのだろうか、といった内容。そのほかにも、現場で医療物資が足りていないことを訴えたもの。ところが、番組でほいい「検査をふやしたほうがいい」だけを切り取って放送。それ以外の部分をカットしたとか。放送を見た医師が、自分の意見を逆の意味で放送されたと、SNSで発信。今のご時世ねぇ、テレビ局の都合のいいように放送しても、後から個人でも発信できるのに。

 なんだかなぁといえば、日本政府のかじ取りもあやしい。困った方々に30万給付する案から、一斉に10万円を給付する案に変更するとき、一番もめたのがだれの手柄にするかだとか。誰の手柄にするかなんてどうでもいいと思うのだが。

 5月4日に全国一斉に緊急事態宣言の延期が発表された。10日後の状態を見て、早期解除もありうるってなんとも決まりのつかない記者会見。結局、14日には、感染者の少ない県には解除される見込みらしい。

 緊急事態宣言による自粛で、多くの方々が生活が成り立たない状態になってきた。数百人の感染死のために、何万人の経済的な死人を出してもいいのか。そのバランスは、政府のかじ取りだろう。まさか、党内でだれが責任取るのかとか押し付けあって、決定できないなんってことはない、よねぇ。


参考サイト

https://wired.jp/2009/04/30/1976年の豚インフル%ef%bc%9a集団予防接種で副作用による/

https://ja.wikipedia.org/wiki/レムデシビル

https://srad.jp/story/20/05/08/1219218/

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