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忘備録  作者: 真澄
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新型ウイルス その9

臨時休校の中、子供たちの卒業式が行われた。6年生の子供も親もどんな卒業式になるのか想像もできないまま、学校のメールで伝えられた時刻に登校。受付を済ませると、親は体育館へ。卒業生と先生、保護者しかいない卒業式。入場の際、着物に袴姿の先生のマスク姿が痛々しい。練習一切なしで、壇上に上がり校長先生から一人一人に卒業証書が手渡され、きれいに壇上から降りていく。聞けば、教室で説明がなされ壇上にガムテープが張られ、指示が書かれていたとか。それでも、リハーサルなしで滞りなく進む様子に、子供の成長を実感。地区の偉い方々の話もなし、校歌斉唱もなし。ホントに、卒業証書授与式。在所では、多くの学校で「卒業式の歌」が歌われている。全校で歌い始め、低学年・中学年が卒業生に歌いかけ、先生がこれから何があっても頑張れて的な歌詞をうたう。それに卒業生が応えるように歌い、最後に全校で合唱した終わる。誰かが、オペレッタのようとも言っていた歌。小学校の6年間歌っていたせいか、この歌を歌える保護者も少なくない。今年はそれもなし。学校からの帰り道、子供とうたいなが帰宅。

 中学校もどうなることやらと、登校。受付を済ませ、こちらも保護者をクラスに入れない。クラスごとに親の方に向き立ち、名前を呼ばれ壇上に向き直して着席。これをクラスごとに行う。卒業証書は、学年の代表が受け取っていた。在校生もなし、来賓の挨拶も保護者の謝辞もなし。校歌斉唱の後、退場。保護者の用意した花束はいつ渡すのかなぁと思っていると、昇降口でクラスごとに整列。ここで担任の先生に花束贈呈。

 小学校も、中学も簡素だったけれど、ちゃんとけじめがつけられてよかった。


 19日に何かしらの発表があるといわれていたので、ニュース番組をはしごしていたが結局見ることができなくてあきらめた。次の日から、聞き慣れない言葉がテレビから流れるようになった。「オーバーシュート」だの、「ロックダウン」だの。まとめると、国民のみんなが頑張ったので何とか感染の拡大を最小限におさいこんなでいるけれど、ちょっと油断すると「オーバーシュート」爆発的感染拡大が起きるので気を緩めるな、ってことらしい。気を緩めると、中国やイタリヤで行われているような「ロックダウン」都市封鎖もあり得るとか。

 世界各国で、入国者の管理体制が強化されている。そのために、海外旅行に行ったっきり帰国できない邦人が世界各国でいるらしい。なんでこの時期に海外旅行行くかなぁ。クルーズ船で大騒ぎしたのは、1ヶ月前のこと。ヨーロッパで感染が拡大しだしたのは、10日ほど前のこと。南米だったら大丈夫だと思っていたのか。

 世界各国の競技団体が予定通りのオリンピック開催に異を唱えだした。アスリートの安全を考えれば予定通りにオリンピックを開催するのは狂気の沙汰だ、そう。それに応えるように、IOCがオリンピックの開催についての協議が始まった。それに伴い、ギリシャから届いた聖火はトーチではなく、ランタンで全国を巡るようだ。

 子供たちの学校での最後の2週間がなくなった。楽しみにしていた春休みの旅行もキャンセルした。必要のない外出も控えた。それでもまだ、感染が拡大している。東京では、感染ルートの追えない感染者が増えてきているとか。前々から東京都では、桜の下での宴会の自粛を求めた。それも宴会を行った若者のグループは

「だって、遊びに行くとこないんだもん」だそうだ。東京都は、もう3週間は大型イベントの自粛を求めている。

 その反面、北海道の緊急事態宣言を解除。文部省は、臨時休校の延期を求めないと発表。経済活動の停滞が問題になる中、いつまでこんな状態が続くのか。

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