#026 スタートライン
そこから先のことは覚えていない。
この頭痛から推測するに如何やら、酒が入ってしまったようだ。
片手で頭をゆらして考える。
・・・・・・、ダメだ。
記憶がぶっ飛んで、ここが探偵事務所であること以外は認識できなかったが
次第に覚醒していくと、あることに気付いた。
何故か、探偵事務所に段ボールがそこら中に置いてある。
近寄って中身を漁ると、
紐状の薄いピンク色に2つのカップがついた
どこかで見た覚えはあるが二日酔いがわたしの思考を曇らせて
掴めそうで掴めないでいたところに
―――神崎が絶叫と共に現れた。
一瞬、何事かと再び自分が持っている物を見て漸く理解できたが遅かった。
非力ではあるものの、流石に顔面へのパンチは堪える。
時間を措いて話しを聞けば、
わたしが眠る間に漆原のおっさんに許可を得て、
梟谷の借金であった残額20万円を立替払い・・・で、
「それがなぜ、
「―――ここに住むことになった!?
矢張りだ。
わたしは女性の考えがさっぱり理解できない。
どういう風に考えたら、一緒に住むという発想に至るのか一度
人間の頭の中を見てみたいものだ。
「それで、この狭い事務所のどこに棲みつくつもりだ?」
「棲みつくって、そんな人を寄生虫呼ばわりしないで下さい。
「ちゃんと2階のお部屋を貰いましたから、
「・・・勝手に入ったら顔面パンチだけではすみませんよ。
イイ感じでスタートラインに立ったと思っていたが、
とんだカウンターが、ああ違うか
―――顔面への正拳突きが飛び込んできたものだ。
「投稿の気持ち」
漸く、執筆出来ましたがまさか第2話が終わってしまうとは予想外。
さて、このテンションのまま第3話行ってみましょうか。
次回も読んで戴ければ幸いです。




