第44話「結・先行部隊」
先行部隊が本シナリオを攻略し始めた、愚か者の代表選抜、とうか、単に早くゲームを攻略したい人達が本イベントシナリオを速く進めたい! と頑張っている感じでもある。
珍しく、咲率いる〈エンジョイ部隊?〉が出遅れている。それくらい本イベントが熱量があって面白いということだろう。別にそれ自体は何の問題も無い。
「私達が居るココはサブイベント、という扱いの方が良いのかな?」
漫画と小説ではどうやったって時差が出来るし同じ内容をやってもつまらないのでどの道差別化はされるだろうが。小説の方がサブイベント、漫画の方がメインイベント、というゲーム進行になりつつある。ただ自然の流れにそっただけだが、ここは流れに身を任せた方が案外楽だ。そうしないと制御出来ないという意味も含めてその方が良い。
「基本的にはサブイベントの方が速くて、メインイベントの方が遅いけど、今回はメイン進行速いね。珍しい」
情報収集者の咲はそのように解説する。
「本編はやっぱシリアスというか精神力がガリガリ削れるなー……」
ただ、メインシナリオが進むことは良いことなのだが、ここでも問題が発生した。
メインシナリオの中でも進行速度がプロット・ネーム・完成原稿と三段階ほとイベントスピードが違う。小説版をサブイベントと仮定し、進行が速いとしてもメインが3段階あると、サブシナリオでの処理の仕方が微妙に違ってくる。
簡単に言うとメインがマウント取ったり、サブがマウント取ったりのカードの重ね積み、上書きゲームが始まってしまう。
「感覚として、サブイベントの進行スピードのシナリオ消費を1ポイントだとすると。プロットは2P、ネームは4P、完成原稿は8P消費する、とかそんな感じかな?」
「単純計算だとそうなるが、完成原稿はもうっと遅いしクオリティのカロリーも高いと思うぞ? しかもフルカラーだし……」
咲の単純計算と、GM姫の現実的な観測で進行に必要な消費スピードポイントを仮定した。
「暇ならゲーム風にイベントポイントの回復と消費具合のゲームバランスでも考えて見たら? まあスケジュール制作お察しの通りに苦手なままだけど……」
桃花はお遊び組放課後クラブに遊び道具を提供する。
この場合、リアルタイム制のイベントに必要なポイントとかの話だ。EPが〈イベントポイント〉となる。
咲と姫はEPの草案をザックリ線引きを始める。
「えっとーサブイベントが約1日2000文字で進行するから、2~3時間で1EPくらいかな?」
「そうじゃな、本イベントも3時間ぐらいあればプロット1枚は終わってると思うから同じぐらいだと思う、ただしこっちは2枚で完成なので2EP消費で問題ない」
サブイベントと本イベント第1段は同じくらいな難易度ではあるが問題はここからだ。
「本イベントは難易度小・中・大でまとめた方が良いかな?」
「そうだね、えっとー実際はプロット1日2P、ネームが1日?P、完成原稿が1日1Pで12枚だから普通に考えて12日分か~……」
「ガチめなネームって1日何枚描けるかな?」
「ネーム2枚は難いと思うけど、AIと打ち合わせして最終調整してるからなあ~……そこそこ時間は食うはず……」
仮にプレイヤーのEPの回復速度を3時間で1EPにしたとしても。サブイベントと本イベント小は3時間おきに遊べたとしても。
ネームが1週間、完成原稿が1ヶ月後ぐらいの進行具合であろうか? あくまでも推測である。
この、イベント形式の進行度合いで言うと。
サブイベント数、44個。
本イベント難易度小、6個。
本イベント難易度中、2個。
本イベント難易度大、0個。
みたいな進行度合いになっている。難易度大が0個なのは単純に公式でまとまってアップロードされていないからだ。
EPの消費具合で言うと1EPが3時間で回復するとして、サブが132時間で攻略できる計算になる。
難易度小はサブイベントと同じぐらいと考えると、18時間でクリア出来る。
だが、軽く見積もっても難易度中と大は倍化しただけではEP消費と回復のゲームバランスから見ても、単にEP消費を2倍するだけでは足りないかもしれない。
「ネームが1日2~4P行けるぐらいだよね? 打ち合わせ含めて」
「まあそうじゃな、仮に4pだとしても12pまで3日なので3倍、3EP消費か?」
それだと9時間回復時間を待てばイベントに参加出来ることになる。だがそれは毎日4Pネームが確実に出来るならの話だ。正直ギリギリ過ぎる。
「まあ真面目にゆっくり描いてたとしても2Pは難いはずだから……2P×6日=12Pだから、……6EP?」
18時間回復で本イベント難易度小レベル……。
「まあ本編をゲームとして遊ぶとそんなもんだよな……ソシャゲとして見るならまあ……」
ここでザックリ指標。
プレイヤーは現実世界の3時間経過で1EPのイベントポイントが回復する。
サブイベント、消費1EP。
本イベント難易度小、消費2EP。
本イベント難易度中、消費7EP。
本イベント難易度大、消費24EP。
2EPを2倍にして4EPで更にプラス2EPぐらいのゲームバランスになる。
「ネームほとんど1週間かかってるね、7EPだわ」
咲がそんな事を言う、確かに休憩時間や休日を入れるとそうなる。
「そうなるな、そうなると完成原稿は12pの2倍で24EPぐらいが結局妥当かもしれない……」
24EPとなると、この1イベントをやるだけでも72時間必要になるということになる、これでもギリギリで全然盛っていない。
プレイヤーがイベントを進行するのは全然構わないのだが、同じ事を攻略に使うのもどうなのかと思っての重ねイベントである。
まとめるとこうなる。
EWⅡゲーム進行可能域。
プレイヤーは現実世界の3時間経過で1EPのイベントポイントが回復する。
サブイベント数、44個。消費1EP。
本イベント難易度小、6個。消費2EP。
本イベント難易度中、2個。消費7EP。
本イベント難易度大、0個。消費24EP。※ただし未実装。
「まーこんなもんかー」
「全然遊んでゲーム進行しても構わないけどストック切れちゃってプレイヤーを待たせちゃうのがもどかしい……というギリギリの塩梅じゃな」
咲も姫も正直自分達のゲーム進行には全く影響なりのだが、1つの思考実験としてこんな数字を出した。




