第38話「承・アリス・ヘイヴン」★✕8
今現在歴2029年11月10日、エレメンタルワールドⅠ、第8の街オール。
ドアの世界前の市役所的な場所。
ドアの世界でアカウントカードの発行が終わった8名が通過していた。
ブロードは真名だったので日曜双矢から、黒煌颯護に名前を変更、そのせいで四重奏の中では発行が遅れた。
レイシャも同様に真名では登録せず、京学文美から、白玲渚に変更、同じく最古参なのにカード発行が遅れた。
続いてアース017.1から神楽スズ、確かに真名なのだが……ただし髪の色がピンクと戦国時代になっているのでこちらも亜種扱いに。
同じくアース017.2から神楽スズ、こちらも真名なのだが同じく髪の色がピンクで〈蒼〉だし、色々あって放課後クラブに所属している。余談だが放課後クラブのアカウントカードが少ないのは、先行行動をしすぎて〈素早さが早すぎて〉アカウンに必要な情報が足りていないからである。
「あんなに冒険したのに足りていないのはどういうこと?!」という声も解るのだがこのアカウントカードは主に〈皆がアニメ化する時に必要な情報〉に集約されているため、主に波動色関係の記入情報が足りていないのだ。ついでに写真も撮れていない。
余談になるがたぶん放課後クラブ所属のマゼンタとシアンに関しては近未来の変異体? 外界から発生した生命体なため〈アース019〉あたりだと思われる。
ちなみにエレメンタルワールドⅡからの出身者はたぶん〈アース028〉になると思われる、これも憶測なのでカード発行時期までは判らないが、まあ元の光である創世源種がマルチバースに手を付けることは〈予想外を処理する〉時以外あまり使わないと思われる。
基本的に変な自分達が大量に現れたとしても想定通りのゲーム進行ならアース018.1234とか、小数点以下に収まるはずだ。
続いてレジェンドマンと双矢鏡と、順当に必要なメンバーのカード発行が終わる。
秘十席群も態度こそアレだが問題なくカード発行を通過。
ここで進行に遅れを取ったのがアリスである。
基本的にカードIDは先着順なのでそこまで深い意味はないが、写真撮影と波動色の色記入、あと名前の蘭で苦戦して処理が先に終わっている古参のクラウンがカード発行を終えた。
アリスは、アリス・ヘイヴンと名前を記入し。必要情報を入力する。
名前◇アリス・ヘイヴン
希少◇SR
分類◇吸血鬼大戦_3姉妹_運命の糸
解説◇始まりのアリス、アリス・ディスティニーを遠い祖先に持つ不思議の国のアリス。水色の運命の糸は彼女の代まで受け継がれている。吸血鬼大戦の主戦場でありながら唯一の安全地帯に家がある。変態うさぎが幻想入り本編ではアリスとしか名乗っていなかったが、吸血鬼大戦後からはアリス・ヘイブンと名乗るようになる。直訳すると「アリスの安息の地」や「アリスの避難所」 という意味になり、「アリスの場所」というよりは、 「アリスという名の、心休まる聖域」や「〈誰かにとっての〉帰るべき安全な場所であるアリス」といった意味合いになる。その名前をどの多元宇宙、ゲームソフトでも通用するようにドアの世界のアカウントカードにアリス・ヘイヴンとして名前を登録する。
また、吸血鬼大戦のその後「応急治療」では、湘南桃花、オーバーリミッツ、アリス・ヘイヴンの血液型が同じ「AZ型」と判明しており、治療を行った。その時の運命の糸の色は〈カラフル〉である。
波動色◇主線色、水色、#BCE2E8。背景色、ガーネット、#942343。
「あれ? アリスさんまだ終わってないんですか?」
やってきたのは天上院咲である、アリス・ヘイヴンと咲は微妙に会って会話をしたかどうかは微妙な所なのだが、少なくとも今現在歴2028年のリュビアー大陸、第5休憩所あたりで同じ場所に居た記憶は残っている。その時会話をしたかは謎であるが……。
「ああ咲ちゃん、久しぶりね。まあ東方組はこっちに来るには色々と都合が悪いからね……多少カード発行が遅れるのは仕方ないわよ」
アリス・ヘイヴンはそう咲に返す。ぶっちゃけるとこのアース018でアリスの〈真名〉を出すわけにはいかないからだ。そういう諸事情を抱えているのは何もアリスだけはない。ピンクスズだって同じである。
せっかく出身場所の記入欄があるのに、誇りを持って地元の名前を書けないのはもどかしいが。これも秩序維持のためである。
名前こそ書けないが、だいたいアース018やアース028番以外のアカウントはそこら辺の〈言えない事情〉を抱えている。
言える範囲で落とし所を見つけた結果、今のアリス・ヘイヴンという名前で登録せざるおえなかったのだ。
「というわけで私は発行待ちだね」
咲の隣りにいたGM天上院姫はこう返す。
「まあアリスの場合は〈どう考えたって必要な連中〉の数に入ると思うから、遅かれ早かれカードは出来るよ」
とゲームマスターからのお墨付きをもらった。




