ノルウェーの”WOOD”
公共放送のBSPチャンネルで、明け方の時間帯に、1970年代から80年代に掛けてのイギリスの音楽番組を放送しています。以前に、クイーンのドラマーのロジャー・テイラーがクイーンとは別に活動していたバンド、ザ・クロスの演奏が観られると、ちょっとチェックしたことがあります。
クイーンでは後方のドラムキットに隠れてよく見えないロジャー・テイラー、ギターを抱えてセンターに立って、メインで歌っておりました。
そのほか、知っているミュージシャン、知らないミュージシャンがいて、あまり熱心ではないので、まあこんなものか、で終わりました。勿論、ビッグネームというか、レジェンドと呼ばれるミュージシャンもほかに出る回もありまして、地味なジーンズ姿のデイヴィッド・ボウイやエルトン・ジョンを観ました。そしてソロで歌う、ポール・マッカートニーとジョン・レノン。
ヘンな髪型をしてジョン・レノンが『イマジン』を歌っているのを観て、わたしは首を傾げました。古い番組です。NHKでその番組を放送する際、オープニングにも映像や音に乱れがあります、の注意が流れていました。それに『イマジン』は忌野清志郎のカバーばかり聞いてそれに耳が慣れてしまっていたのでしょうか。ビートルズとソロで歌うのは違って聞こえるのは当たり前ではありますが、ジョン・レノンの声って……、あんまり……。
いや、いやいやいや。そんなことない、気の所為だ。だが、良人に言ってみたら、別に否定しませんでした。
たまたま読んだビートルズ研究家のジョン・レノンについての本でも「ガニ股、ダミ声」とありました。
ええ、個人の感想だけでなく、ビートルズ研究家までそう言っているんだあ! と妙に安心したのでした。あの番組の音質は良くないのは確かですね。
ジョン・レノン自身、自分の声が好きでなかったとも知りました。
ビートルズの中でのジョンの声は素晴らしく響くし、シャウトも好き、なんら好きが揺らぐことはありません。
こんなことを書き連ねてきていますが、わたしはビートルズの楽曲、どれがベストとか、どのアルバムが、というほど詳しくありません。
しかし、『ノルウェーの森』の歌詞を知りたいと思ってパソコンで検索したら、どうして日本の小説がヒットするのでしょう! きちんと「ノルウェイ」じゃなくて「ノルウェー」って入力したのに!
『ノルウェーの森』を聞いて、わたしの耳でも”girl”とか、”her room”くらいは聞き取れました。男性が女性の部屋に行って、風呂で寝た、ノルウェーの”wood”~、とかいう歌詞なのかな?
この文脈でいくと、”wood”は木材や木製の家具を指すのであって、いくら何でも森じゃないよなあ、と思うのです。
率直に良人にその疑問をぶつけました。
「ジャングルみたいな汚部屋だったんじゃないの」
だから風呂場で寝たんですか?




