表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
161/200

我が体験

 BSの海外ニュースを観いていたら、フランスのニュースで、フランスの一地方で中国に使い捨てマスクを受注して、そのマスクを飛行機に積んで出発するばかりになったところに別の国の人が来て、フランスの三倍の値段を付けて横取りしていったと流していました。三倍の値段を付けたのは言わなくても解るでしょうとの証言者が苦笑しているところ、アメリカ合衆国の人間に持っていかれたんだとアナウンス。そのほかに、やっとマスクが届いたら厳戒態勢で受け取りと、機関銃を持った警備員が並んでいる映像が流れてきました。

 そんなこんなだから、洗って何度も使えるマスクを送ろうと政府で考えたのかしらん?

 それより家庭にあるハンカチ、手拭い、タオルを使ってマスクを作れますとか、代用できますとか、政府広報で流した方が手っ取り早いような気がします。手芸をしたことのない人でも、不器用な人でも、それくらいできるんじゃないでしょうか? いかがでしょう? 

 マイナンバーの通知書を簡易書留で送付したのですから、現金や金券も(或いは給付方法指定の申請書と返信用封筒も)同様にできると思いますけど、それを提案して、法案通して、どこが担当するかとか決めて、必要な封筒やら印刷が要るのかとか、封筒詰めはとかあって時間が掛かり、配達されても、誤配と遅配があって、封筒の中身が空だったとかのトラブルがあるのでしょうねえと、想像できます。

 わたしが杉花粉アレルギーの備えで買っていた使い捨てマスクは底をつきそうになっています。わたしは現在無職だからあまり使わないのですが、電車通勤の良人が使用しているのです。良人が残り少ないマスクとその箱に貼ったままの値札シールを見て、一箱五十枚入りで二百八十円だったのかと呟いていました。

 マスクの箱を裏返して、素材を見ると、「ポリプロピレ不織布(本体、フィルター)、ポリエステル(イヤーバンド)、ポリエチレン(ノーズピース)」とありました。トイレットペーパーの原材料は「紙、古紙パルプ」、全然違うもので作られています。

 使い捨てマスクのポイ捨ても一部で報じられていますので、マイクロプラスチック問題にも考慮しての、布マスクを配ろうとしたのかしら? そのような深謀遠慮があるのならそう発言して欲しいです。

 わたしがまだ三十代で、給与所得者だった時代の或る三月、仕事中に寒気を感じました。すぐに寒気は去りましたが、何となく不調でした。その日は金曜日で、普通に仕事を終えて、夜半、発熱しました。土曜日に掛かり付けの医院に行きました。そこは個人の医院ですが、当時三人のお医者さんが交代で診察していました。発熱を伴う風邪と診断されて、総合感冒薬と解熱剤を処方されました。薬を飲んで休んでいましたが、一向に良くなりませんでした。呼吸が苦しい、なんだか呼吸器全体がじわじわと痛いような感じがする、解熱剤を飲んだ時だけ体温が下がり、すぐまた上がるの繰り返しで、風邪じゃない病気なのかと回らぬ頭で非常に焦りました。

 休み明けにまた掛かり付け医院に行きましたら、その日はまた別のお医者さんで、聴診器で胸の音を聴いて、「肺炎になりかかっています。抗生物質を出します」と言われました。それで治りました。

 良人に診断内容を告げたら、「それは軽い肺炎だ」と言われました。

 まあ、そうとも言いますね。

 肺炎の危機は脱しましたが、しばらくは一度咳き込むと止まらなくなる、呼吸器に痰が張り付いたような不快感が続く、といった症状があり、仕事で電話の途中で話せなくなって、同僚に迷惑を掛けました。

 おまけに三月中、いつまで経っても鼻水が止まらない、喉がイガイガする、しかし、熱は出ない、と内科ではなく耳鼻咽喉科に行ってみたら、杉花粉アレルギーと診断されました。弱り目に祟り目はこのことだと実感しました。

 その後職場での健康診断での胸部レントゲンで、陰影ありだの、胸膜癒着の疑いだの何年か続いて、一度は精密検査を受けました。結果は何ともなくて、軽い肺炎の跡が残っているのだろう程度の話になりました。軽い症状でこれだから、重篤になれば肺炎は風邪の酷いヤツでは済まないはずです。

 ああ、それにしても、今回は花粉症が契機でマスクを買い置きしていたのだから、少しは家族の為になったのかと、自分に言い聞かせています。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] ご自分の経験で、軽い肺炎でも後々まで大変だったとのこと。 私もこの冬、年末からずっと咳が止まらず、あまりに苦しいので2か月ほどしてから病院に行ったとき、肺炎手前の気管支炎になっていました。…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ