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JOJOに関する思い出

 テレビニュースで、東京は六本木の国立新美術館で荒木飛呂彦原画展が開催になったと流れていました。東京に出掛けるのが一週ずれていたら観にいけたかしら、いやいや、上野のミュージアム群と六本木では田舎者には近いようで遠い、無理無理、などと物想うのでした。

 荒木飛呂彦の出身地、宮城県では去年と、六年前の平成二十四年の夏に仙台市内の施設で、荒木飛呂彦原画展が二回ありました。どちらも観にいっていません。

 六年前、わたしはまだ勤め人でした。病気休暇の日数を消化しちゃったのですが、まだメンタル面で寛解せず、業務軽減をお願いしながらの職場復帰を春にしたばかりでした。持ち越していた有給休暇は貴重。体調不良時の為に取っておかなくてはならず、良人の大好きな、リフレッシュに旅行に行こうの提案には付き合えない状態でした。(それでも良人は二男を連れて、伊勢神宮に出掛けている)

 荒木飛呂彦原画展は夏休み中に掛かっていた為に、休日は勿論、平日の混雑が予想されました。実際平日でも入口に行列だったと聞いています。既に観にいくのは諦めていました。

 原画展の記念企画で、仙台駅前(西口側)で杜王町の地図を配る、限定○○部というニュースも聞いていました。当時のわたしの職場は仙台駅の東口から徒歩で五分強位の場所でしたが、そだな状態では地図をもらいに出掛ける気力もなく、昼休みはお昼ご飯を食べたら、ひたすら仮眠しておりました。

 そんな夏の日、先輩でも上司でもある男性が、昼休みのお出掛けから帰ってきて、わたしに尋ねてきました。

「ジョジョとかいう漫画って有名なの?」

 多分その日が杜王町の地図を配っていた日だったのでしょう。

「『ジョジョの奇妙な冒険』ったら有名ですよう。同じ職場の某さんは作者の荒木飛呂彦と同じ高校で同学年だったって聞いてますよ」

「そうなんだ。知らなかったよ」

 杜王町の地図は手にしていなかったので、人だかりに驚いただけだったのでしょう。知らないのですから、地図もらってくればよかったのに、とまでは言えません。

 良人も『ジョジョの奇妙な冒険』を知らなかったのですから、似たり寄ったりの年齢の上司が知らなくても仕方ありません。ちょっとばかり残念でした。(良人も当時の上司も同じ職場の某さんも年齢的には荒木飛呂彦と幾つも違わぬ同世代)

 去年の夏も荒木飛呂彦原画展が仙台市内でありました。その時わたしは無職だったのですが、行きませんでした。今回も混雑しているだろう、この年齢で入場していいのだろうか、アニメの『ジョジョの奇妙な冒険』を観ていた息子たちに声を掛けてみても行きたいとは言わないしと、迷っているうち期間が終了。

『ジョジョの奇妙な冒険』の第一部と第二部は、高校生の時に雑誌掲載のリアルタイムで読んでいました。第三部もほぼ高校・短大時期と重なっていたので、読んでいます。それ以降は就職したこともあって、読んでいないですね。第四部は、へえ仙台市をイメージしているのかなあって感じで。

 その後アニメでテレビ放送され、子どもたちが夢中で観ていて、びっくりしました。アニメの画面にも、あの擬音が出るのか!

 独特の台詞回しやポーズ、絵は描かないわたしですが、ストーリーテリングとともに素晴らしいと感じる漫画家さんです。ミュージシャンの名前とほかに出てくる、仙台市内の地名由来の登場人物名も笑えます。


「バレなきゃイカサマじゃないんだぜ」by空条承太郎

 ほかの敵キャラとギャンブルで勝負した際に、しっかり身に着け応用した三代目ジョジョ。ご立派です。

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