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私は顔が良いだけ  作者: 大木戸 いずみ


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 翌日、私はちゃんと日が昇るぐらいに庭へと向かった。

 よく起きれたわ、私。ちゃんと、ストレッチもして来たし、準備万端よ!

 私は髪を一つにまとめて、伸びをしながら屋敷を出る。昨日の夜はよく眠れたおかげで、身体が軽い。

 ジョルジは部屋とまるまる一つ貸してくれた。……となりの部屋がリチャードなのは、若干気まずいけど。


「おはようございます」

 

 絶対私の方が先だと思っていたのに、もうすでにジョルジの姿が庭にあった。

 私の訓練のために用意されたような庭に見えてきたわ。噴水一つすらない。そのおかげでどこに誰がいるかはすぐに分かる。

 朝日を浴びて、心地良い空気を感じながら運動ってめちゃくちゃ健康的だわ。……そんな悠長なこと言っていられないぐらい今から過酷な訓練が始まるんだろうけど。


「おはよう。時間通りだな。少しでも遅れたら追い出そうと思っていた」


 今、さらっと怖いこと言われた気がする☆


「サイズはぴったりだったようだな」


 私の服装を見て、リチャードはそう言った。

 昨日、ナタリーから「訓練するなら動きやすい服の方がいいでしょう」と言われて、訓練用の衣服を渡してもらった。昔、ナタリーが乗馬を練習する際に使っていた服だそうだ。


「はい。すごく動きやすいです」

「……まずは基礎体力を作る。君の実力を私は知らないものでね」


 彼はそう言って、私に剣を渡した。

 こっちは神界で五年間も戦いの神に教わったのだ。負けるはずがない。私は剣を受け取り、強く握りしめた。

 そういけば、ジョルジの剣の腕はどんなものなのかしら。リチャードが強いって言われているぐらいだから、きっと父も強いわよね。


「本気でこい」


 ジョルジはそう言って、剣を構えた。私は大きく深呼吸して、ゆっくりとジョルジの方を見つめた。

 ……度肝抜いてやろうじゃない。

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