2 お守り
※ソフィアさん視点の話です。
その後も楽しい時間が流れ、もうすぐ門限の時間となってしまいましたわ。
その時間には戻らなくてはならないのですが……当時の私は久しぶりに会えた両親と別れたくなく、駄々をこねてましたわ。
今思い返すと両親には迷惑をかけたと反省してますわ。でも、当時の私は自分のことで精一杯で周りが見えてなかったので、自分の都合だけでわがままを言ってましたわ。
そのときにお母様が私に髪留めをくれたんです。
これを見て私のことを思い出しなさいと。お父様もお母様のように髪留めをくれましたわ。
私はその様子をみて、しぶしぶ両親と別れることを承諾しましたわ。
そのときの心境は昔のことなので覚えてませんが、我慢しなきゃなってそう思ったんだと思いますわ。
そして、両親に一言告げるとイシス学院に戻って行きましたわ。
泣きながら、お父様とお母様から頂いた髪留めを握り締めて。
それからはいただいた髪留めを大事にして、お守りとして使っていますわ。
ちょっと上手くいかないことがあったり寂しいことがあったら髪留めを持って両親のことを思い出していますわ。
ここまで読んでいただきありがとうございます!
次回も楽しみに!




