58 屋上
私のTwitterアカウント(@Kozakurakokoa)の固定ツイートにて人気キャラ投票をしています。
ぜひ参加してください。
私たちはソフィアさんがなにをしたいのかわからないまま屋上に来ていた。
もしかしたら屋上で知る人ぞ知る出店でもあるのかと思ったらなにもなく、いつも通りの屋上があった。
本当に人混みに酔っちゃったのかな?
「こっちに来てください」
「あ、うん」
ソフィアさんに手招きされて私はフェンスの近くに歩み寄った。
なんだろう?
そう思いながら私はフェンスの外をのぞいてみる。
そこには校庭で笑っている来客や生徒の姿がたくさんあった。
これは夜空やイルミネーションのような綺麗とはまた違った何かがあった。
「……毎年、最後にはここに来てますわ。ここでこの景色を見ると自分がやってきたことは無駄じゃなかったと思えるので」
「ソフィアさん……」
私はソフィアさんはこんなことをしなくても自信を持てる人だと思ってた。
自分で自分の価値を見つけてそれを信じ通す、そんなイメージがあったけど……
でも、実際はもっと弱くて、ちょっと傷つけると壊れてしまう、そんな感じがした。
「……そろそろ時間ですし、戻りましょう」
「うん、今日はありがとうね、ソフィアさん」
「こちらこそですわ」
また来年もここでソフィアさんと、今と同じ光景を見れるといいな。
そう思って私は屋上を後にした。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
感想、評価、ブックマーク登録などしていただけると嬉しいです♪




