番外編1 催眠術
気分転換として本編ではなく番外編を書きました。
たぶん明日は本編を書きます。
「なんですの? それ」
「これ? これは催眠術の本だよ」
「催眠術、ですか」
そう、私が読んでいるこの本は催眠術の掛け方とかが載っている本なのだ。
せっかくだしソフィアさんにかけてみるかな。
「ソフィアさん、催眠術にかかってみませんか?」
「嫌ですわ!」
「……ソフィアさん、催眠術って信じてる?」
「信じてる訳ないでしょう。あんなの演技に決まってますわ」
「ならかけていいよね」
「え、……ええ。私がこの身で催眠術などないと証明してみせますわ」
上手いこと言いくるめた。
それじゃあ何の催眠術をかけますかな。
あ、これいいな。欲望に忠実にさせる催眠術!
えーと、催眠術をかけるには……
「ソフィアさん、頭の中をからっぽにしてください」
「……はい、しましたわ」
「それではこのイラスト(冊子付録)を見てください」
「……はい」
「それではリラックスしてください……」
「……」
これでソフィアさんは催眠術にかかっているはず。
しかしソフィアさんの欲望ってなんだろう。
……そもそも催眠術にかかったのかな。
あれ、ソフィアさん、こっちにきてる。
「フィルさん…♡」
「そそそそそソフィアさん!?」
あろうことかソフィアさんは私に抱きついてきたのだ。
ちょっと待って、ソフィアさんの欲望ってこれ!? なに、ソフィアさん甘えん坊なの!? それとも別の催眠術にかかっちゃった!?
……別に嫌ではないけど…ちょっとドキドキすると言うか……
これ早く催眠術解かないと私の自制心がやばい‼︎
えっと催眠術の解き方は……『30分待ちましょう。』か。嘘でしょ……。
30分後
「ほら、催眠術なんて演技だったでしょう」
「そ、そうだね」
どうやら催眠術にかかっていたときの記憶はないらしい。
良かった…のかな。
ソフィアさんの記憶が残っていたら気まずくなりそうだし……。
……また催眠術かけようかな。
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