18 入部

「と、言うわけでこれからよろしくお願いします」

「こちらこそよろしくお願いしましわ」

「よろしくね」

「よろしく」

　私はテーブルゲーム部に入部し、部員のみなさんに挨拶をしていた。

　みんなは快く私を受け入れてくれた。

　まあ、シャーロットさんは素っ気無いと言えば素っ気無いけどそれは性格だろうし。

「リリムには私が伝えとくね」

「リリムって誰ですか？」

「言ってなかったけ？　幽霊部員の子」

　そう言えばそんなことも言われてたような気がする。

　どんな人なんだろう。入部、歓迎してくれるといいんだけど……。

「同じクラスの人ですわよ」

「あれ、なら私かソフィアさんが伝えた方がいいんじゃ……？」

　って言うか心を読まれた！？　どんな人だろうって考えた瞬間に同じクラスの人って言われたし。

「いや、部長として私が伝えとくよ。フィルちゃんはリリムがどの子か分からなさそうだし。ソフィアは……うん、なんて言うか……だからね」

「……？　分かりました」

　ソフィアさんとリリムって人との間に何があったんだろう。

　気になるけれども今は触れてはいけない。何故かそんな気がした。