121 地雷
……この人、普段どんな生活してるんだろう……?
リリムさんに対して、純粋にそんな疑問が浮かんだ。
流石に散らかりすぎてる……。
「お、お邪魔します……」
「お邪魔しますわ……」
しかし、そんなことを言えるわけもなく、私とソフィアさんは遠慮気味に部屋にお邪魔する。
そこで言っていたリリムさんの同室の子と対面することになった。
そこにいたのは、白くて長い髪の女の子だった。
「初めまして。フユって言います。こんな名前だけど、誕生日は夏なんですよね……」
「あ、えっと……。私はフィルです」
「私はソフィア・ルークスですわ。よろしくお願いいたします」
うーん、やっぱり緊張する……。
自己紹介とか慣れないなぁ……。
……もっと綺麗な場所で挨拶したかったなぁ……。言っちゃ悪いけど……この部屋散らかりすぎだよ……。
「あ、ちょっと待ってて……。今座布団か何か……」
そう言ってリリムさんが別の部屋の扉を開けて、またもや散らかった部屋があらわになる。
「……リリムさん? 最後に部屋の掃除をしたのはいつですの?」
「えーっと……いつだっけ……」
「掃除、しますわよ?」
……綺麗好きのソフィアさんには我慢ができなかったみたい。
次回もお楽しみに!




