119 決意
もう一度、声をかけられる人の顔を思い浮かべたけど、全員に声をかけてる……。
やっぱり最終手段に頼るしかないのか……。
え、初対面の方にお店の場所聞く? 普通聞かないでしょ……?
どうしよう……?
とりあえず、思考停止! 後回し!
今は部活を楽しもう!!
☆ ★ ☆ ★ ☆ ★
「で、部活も終わっちゃったと……」
私はぽつんとそう呟いた。
せっかくの思考停止時間が……。
「どうしたんですの?」
ソフィアさんが横から声をかけてくれる。
そりゃ、いきなりあんなこと呟いたら変だよね……。
「いや、普通初対面の人にお店の場所きくかなーって」
「……ああ、部活が始まる前にリリムさんが言ってた……」
最初はなんのことを言っているのか分からなかったのか、間が空いてしまったがソフィアさんがそう返事をくれる。
うーん、どうしよう?
リリムさんに聞いてきてってお願いしても無理だろうなー……。
仮にできたとしても、高そう……。
「……しゃーない、普通に仲良くなって、会話してる中でさらっと聞こう」
「それ、難易度高いと思いますわよ……」
……まあ、高いだろうけどさ……。
でも、変なイメージ持たれるよりはいいじゃん?
それに、リリムさんの同室の子は私と同じ編入生でしょ?
編入生仲間の友達、ほしかったからちょうどいい!
新キャラ登場の予感!?




