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118 最後の希望
そんなこんなで、最終手段を手に入れたところで、最後の希望であるティーナさんとシャーロットさんが部室に到着した。
いや、最終手段があるから最後の希望っていうのはおかしいのかもしれないけどね。
「2人とも、ちょっといい?」
「うん、いいよ」
「……」
シャーロットさんは黙ってうなずくだけだったけど、それでも2人の許可が得れたので私はこれまでのことを詳細に話した。
話してる最中で、駅前ってどこの駅だろう……? って疑問に思ったけど、なんか今更気づいたことがばれるのが恥ずかしかったので、黙ってた。
「駅ってどこの駅?」
普通にシャーロットさんにバレてしまった……。
……なぜこの人はぼーっとしてるようで鋭いんだ……。
「……聞き忘れた……」
……素直にいいざるを得ない……。
うぅ……めっちゃ恥ずかしい……。
新情報ゲットって浮かれすぎてた……。
「そっか。ごめん、どこのお店かわかんない」
「私も分かんないなぁ……。ごめんね」
「ううん、ありがとう」
……あれ、これは最終手段に頼る流れ……?




