117 情報源の情報
誰かーー欲を言えば、ティーナさんとシャーロットさんがいると期待して部室の扉を開けたが、そこに居たのはリリムさんだった。
あー、リリムさんかぁ……。
別にリリムさんが嫌いな訳じゃないけど……もうリリムさんには話聞いちゃったからなぁ……。
「ちょっと、人の顔を見て残念そうにするのやめてよ!?」
「あ、ごめん……。顔に出てた?」
「余計に傷つくよ!?」
……いや、なんか本当にごめん……。
今回は100%私が悪い……。
「ま、どーせ『もう話聞いたからなー』とか思ってたんでしょ?」
「なんで分かるの!?」
この人エスパーかな?
なんで考えてることわかるんだろう……。
……お嬢様 (忘れがちだけど、ここは貴族学校)は超能力でも使えるのかな……?
……察しの悪い私には羨ましい限りだ……。
「ま、そんなフィルに良い情報あげるよ。私の同室の子、そのお店知ってるって」
「え、どこにあるの!?」
「それが……なぜが機嫌が悪くて教えてくれなくて……」
……えぇ……。
1番大事なところを……!
でも、情報を持ってる人の情報を得ることができた!
まあ、面識がないから最悪の手段になりそうだけど……。




