114 情報整理
と、言うわけでソフィアさんの機嫌も治ったし、調査を再開したいんだけど……これ以上話を聞ける人がいない……。
今日はテーブルゲーム部の活動がないから、ティーナさんとシャーロットさんに聞けるか分かんないんだよね。
こんなことを私は自分の机の上でずっと考えていた。
他の教室に入る勇気なんて私にはないし、二人の部屋の場所も知らないからなぁ……。
でも、他に聞ける人はいないし……。
「フィルさん、もうすぐ授業始まりますわよ」
「え、あ、ありがとう」
突然、ソフィアさんにそう声をかけられたので、私は直感でそう返事をしてしまう。
授業……?
時計を見ると、ソフィアさんが言うとおり、授業が始まる寸前の時間だった。
あ、やばい……。
ずっと例のお店について考えていたから、私の机の上には教科書や筆記用具が一切ない状態だった。
私は慌てて教科書と筆記用具を机の上に並べる。
えーっと、とりあえず今わかってることは、「最近話題」「スイーツ店」「見た目が評判」「駅の近くにある」くらいかな。
ここまで情報があれば、何とか辿り着けそうかな。
……あれ、今日の朝のHRの記憶がない……
次回もお楽しみに!




