110 調査2
他に話を聞ける人……。誰だろう?
私はリリムさんと別れてから、他の誰に声をかけようか悩んでいた。
うぅ、編入生ということもあって友達少ないんだよ……。
今日は部活ないからティーナさんとシャーロットさんに会えるかわかんないし……。
他に声かけれる人と言ったら……シオンくん?
そう思った私はシオンくんを探して声をかけるのだった。
「ねえ、ちょっと聞きたいことあるんだけどいいかな?」
「うん、いいよ。どうしたの?」
話す許可をもらえたので、私は遠慮なく朝聞こえた会話のことと、そこに行きたいということを話した。
流石に、リリムさんに聞いて収穫がなかった。ということは伝えなかったけどね。
このことまで伝えたら失礼だから。
「あ、最近話題になってるお店だよね」
「そう! 名前とか、場所とか知らない?」
お、これは収穫アリかな?
シオンくん人脈広そうだから、案外こういう流行とかに詳しいのかな?
「確か、駅の近くって聞いたよ」
「そっか。貴重な情報ありがとう!」
「どういたしまして」
ふふふ、駅の近くだけでも十分な情報だよね。
それじゃあ情報収集、頑張りますか!
……ソフィアさんがこっちを睨んでるのはなんでだろう?
嫉妬ですね!




