97 後悔
ソフィアさんに想いをぶつけて、そのまま部屋を飛び出した私は1人で適当にぶらついていた。
別に行くあてもなければ、やることもないからただ適当にぶらつくしかないのだ。
まあ、流石にケンカを理由に担当している家事をサボるわけにもいかないから、すぐに戻ることになるんだけども。
……ソフィアさんに悪いことしちゃったかな?
いや、いつも邪魔してくる方が悪いんだ。
私は自分を正当化するためにそう言い聞かせた。
「でもなぁ……」
やっぱりそれでも罪悪感はあった。
心配してくれてたのに、当たってしまったんだから。
「……どうするべきだったんだろう……」
イライラが抑えきれなくなる前に本人に伝えるべきだったのだろうか?
それとも、無理矢理にでもこの気持ちを隠すべきだった?
分からない。でも、いくら悩んだところで過去は変わらない。
漫画やアニメの主人公じゃないんだからね。
……これからどうしよう……
私は変えられない過去よりも未来を考えることにした。
とりあえず……まだ気持ちが完全に落ち着いてはないから、もう少しぶらつこう……
私はそう思い、止めていた脚を動かすのだった。
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