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89 嫉妬2

「おはよう、シオンくん」

「あ、フィルさん。おはよう」


 翌日の朝、私は普通にシオンくんに挨拶できた。

 昨日は顔合わせられるか不安だったけど、案外合わせられるものなのかな?

 そもそも恋愛感情を誰かに抱いたことがないから、これが恋愛感情なのかも分からないし。

 案外、恋愛感情とかじゃなくて体調の問題だったりして。


「昨日はありがとう、またやろうね」

「うん、時間が合えばいいね」


 うん、いつもどおりに会話もできる。

 やっぱり昨日のは体調が悪かったのかな?

 変なものは食べてないはずだけどなぁ。


「その時は私もまた参加していいですか?」

「あ、ソフィアさん」

「もちろんだよ」


 グサっと、私の心に何かがささったような気がした。

 もちろん実際に何かが刺さったわけではない。

 ……あれ、これ、昨日と同じようなやつ……

 やっぱり体調不良なんかじゃなさそうだ……

ここまで読んでいただきありがとうございました!

次回も楽しみに!!

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