表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
モブ顔の俺が男女比1対12のパラレルワールドに転生。またも同じ女の子を好きになりました   作者: #とみっしぇる


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

246/342

246 年が明けて

元旦の夜2時になって梓と勇太は家に帰った。


梓が甘えてきて一緒に布団に入ったとたん、梓が寝落ちした。疲れていたようだ。


勇太も22時間のフル活動のあとだし疲れて眠った。


だけど体力だけは女神印。2時間で起きた。


「むにゅむにゅ、ユウ兄ちゃん・・」


勇太に頬むにむにをされた梓の寝言を聞きいたあと布団から出た。


そして台所に行って湯を沸かしながら、ようやく山のように届いたLIMEのチェック。


ファミリーの無事帰宅、各方面からのおめでとうメール。とりあえず返信した。朝4時だけど、3割くらい返事があった。


異母妹のメイちゃんからのメールはしっかり見た。


メイ『明けましておめでとうございます。4日の初詣だけど、私とゲンジ君以外にもクラスメイトの希望者が増えたの。いいかなお兄ちゃん』


希望者の名前を書いてあったけど、その中にヤマモトタロウという名前もあった。


ヤマモトとゲンジ&メイちゃんはアンチな関係のイメージ。けれど仲良しになれるなら越したことないと思い、OKした。



勇太は雑煮を作る。


みんなが起きたら4人でお正月。


義母葉子と彼女の風花が同棲している。そのパラレルな父母と梓を入れて、勇太的な前世の家族団欒だ。


おせちはデパ地下で頼んだやつ。雑煮は勇太の独断でイリコ出汁にする。


前世で最後に病院から一時帰宅したのは19歳の夏。その次から逝くまでの2回の正月は、帰宅許可が下りなかった。


18歳。最後の自宅でのお正月。雑煮の味はしっかり覚えている。


だから思い出の味を研究した。残念ながらパラレル葉子の出汁の取り方と違った。けれど作ってみたくなった。


午前8時。みんなが起きてきた。


葉子は梓と同じく11時からカフェで仕事。


風花もカフェに行ってBGM代わりにギターを弾く。



「明けましておめでとうございます」


まず勇太は雑煮を葉子に食べてもらった。


「おいしー勇太。すごくいい」


風花、梓もににこにこだった。


「梓、お年玉」「私達もあるよ」


「うれしいー、こんな素敵なお正月初めてかも」


「ありがとー勇太。久々に正月が楽しいよ」


おいしー、うれしー、ありがとーの三種の神器が心に刻み込まれる勇太だ。


◆◆

午後1時。


またもパラレル神社、柔道部で集まった。ルナとは早くも今年2度目の邂逅だ。


「時子先輩、田町先輩、クリスマスのとき会えなかったですね」

「あ、あんときはたまちゃんと東京行ってたから・・」


「最初に世話になった先輩方に、誕生日プレゼントです」

「え、私達?」


「はい、元旦生まれの田町先輩と、一緒にして悪いけど4月生まれで祝えなかった時子先輩にも」


「いや、むしろ嬉しいぞ。たまちゃんと一緒に祝ってもらえたら十分だ」


時子先輩と田町先輩はカップルだ。


リクエストされてハッピーバースデーを歌った。


オリジナルの『マコ』は田町先輩の名前の『リョウコ』に変えた。


勇太は田町先輩の名前が良子だと思い出した。


神社の境内から離れた場所で、いきなり勇太から部の引退した先輩ふたりにプレゼント。


喜ばれたけど、すごく目立ってしまっている。


マルミ、タマミ、キヨミの3人もはしゃいでいた。


「じゃあ、今年もよろしくねー」


お茶をして、かなり騒いだ。そして解散。


日が暮れてからは、久しぶりにルナと勇太のふたりだ。


梓はカフェのバイトが終わってから、カオルの家に泊まりに行く。


麗子と純子は、普通に麗子の家で母親ふたりと一緒に過ごしている。


吉田真子はマカドの社員である母親とともに、間門嘉菜の家に行く。


伊集院君は政略婚約者、パラ高婚約者と8人で初詣だそうだ。



勇太はルナと一緒に、市街地を離れて小高い山を切り崩した住宅街の間を歩いている。


夕日が綺麗とか、夜景が綺麗とか何もない。


ただ、勇太が行きたいと言った。ルナも行きたかったから手を繋いだ。


勇太は懐かしいけど、考えてみれば不思議な場所。


今、大きな街道を外れて、山の方に向かう近道の階段を上がっている。


「ルナ、きつくない?」

「大丈夫、一旦勇太と分かれたあとに、たっぷり寝たから」


勇太は笑う。ルナはゆうべ、カオルと話したばかりの不思議な場所に行くことになった。


勇太の前世と同じルートだけど、パラレル市は勇太が前世の住んでいた街とは違う。


前世の勇太が住んでいたのは海辺の街。原山良作さんと出会った隣県の街なのだ。


なのにその場所が、海に隣接していないパラレル市にある。



これに関しては、女神様の贈り物だと思っている。


ルナと出会わせてくれたあと、共感できる場所を用意してくれたと思っている。


女神様の真意は分からないけど感謝している。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ