表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
モブ顔の俺が男女比1対12のパラレルワールドに転生。またも同じ女の子を好きになりました   作者: #とみっしぇる


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

183/342

183 これが僕らの友情パワーさ

リハーサルは順調に進んだ。


勇太達はゲストのような立場なので、歌やトークが出番。また、本職の人達が色々とやるときに後ろで手をたたく。


あとは抽選で当たってステージに上がったちびっ子たちと触れあうくらい。


勇太ファミリー、伊集院君のパラ高ファミリー合作で、パンの歌を出しているがCDジャケットに載っている全員で歌うのは久しぶり。


風花のギターで、歌を合わせている。


「ゴブリンパンも♩♪♪♩♩♪だから大好きさー」


終わって、みんなでハイタッチ。


「いいねえ、久々にみんなと歌えて楽しいね。ねえ勇太君」

「だね。あしたの本番も頑張ろう」


スタッフがスマホで撮影している。本番前にアップはしないが、公開後に出す。


そうすると、番組の視聴率が上がるし伊集院君も承知済みだ。



その光景を歌、お絵描き、体操のお姉さん方がみている。


「ちくしょー、あいつら楽しそうだな」

「ですよね。あっちはわずか11人の中に男子が2人」


「それも噂のエロカワ君と、あの伊集院君だよ」

「ほら愚痴らないの。明日は、公開録画に男子のお客さんが来るでしょ」


「男子って・・。上限6歳よ」

「公開録画のときだけでいいから、男子入場の上限を18歳に引き上げてくれんかな」


彼女らは、何度も男子にプロポーズされている。しかし最高年齢が6歳。要するに番組のファンだ。


いくら男女比1対12でも、19~26歳のお姉さんたちの恋愛対象になるはずはない。


「ほら、しっかりしないと危ないよ」


今回はステージの上なので、子供番組に普段から出ている人達は立ち位置の確認。


スタジオと違って、動ける範囲を確認しないと怪我をする。確認が公開録画のリハーサルの基本だ。


勇太や伊集院君らは今、ステージを降りて最前列の席でプロのリハーサルを見ている。


「勇太」

「なんだよカオル」

「腹減った」


という訳で、勇太は荷物の中からゴブリンパンを出した。


「ほら、食え」

「あぐ、はんきゅー」


いつもの、あーん、ぱくだ。



ところが・・・


ステージ上でスキップを踏んでいた体操のお姉さんの片方が、この光景を見ていた。


「いいなあ・・」


「あ、ネネ、集中して、前、危ない!」


「え」


勇太のあーん、ぱくを見ながら動いていた体操のお姉さん1が、オーバーランしてステージから足を踏み外しそうになった。


勇太達から見て左側。


そしてお姉さん1の腕をつかもうとしたお姉さん2も前のめり。2人してステージから飛び出しそうになっている。


「やべっ」


勇太は、他人の危機になるとやたらと反応が速い。もしかしたら、女神印の力が何か備わっているのかも知れない。


今、それを講じている場合ではない。


いきなり立って走った。


しかし、歌のお姉さんが2人とも落ちそうになっている。



どうすれば、と考える前に大きな声がかかった。


「左へ!」


なんと伊集院君も反応していた。


勇太は一直線に、先に足を踏み外し背中から落ちてきたお姉さん1の下に滑り込んだ。


「ぐえ」

豪快な逆ボディープレスを食らいながらも、お姉さん1は守った。


そして、視界に入ってきたのは驚愕の光景。


華麗にジャンプした伊集院君が、お姉さん2を空中キャッチした。それもお姫様抱っこ。


潰れたカエルのような声を出して、大柄なお姉さんの下敷きになっている自分とは大違いだと思った。



「勇太君、大丈夫か!」

「うん、問題ないと思う」


背中の右側、下から2番目の肋骨前後にひび。女神印の回復力で全治30分。


「ご、ご、ごめんなさい」。勇太を抱きかかえて真っ青な顔で謝るお姉さん1。


だけど伊集院君は爽やかな顔で言った。


「大丈夫だよ、お姉さん方。僕達が未然に防いだから。何も責任は問われないよ」


「そ、そんな・・」



「これが、僕と勇太君の友情パワーさ」


決め顔の伊集院君。勇太は肋骨が痛いと言えなくなった。


体操のお姉さん1も離れてくれない。


伊集院君は気に入っている。友情のフレーズ。


伊集院君の友情パワーがスパークしたのは2度目。


1度目で嫁が2人も増えて、2度目は肋骨が2~3本折れた。


勇太は、次に友情パワーが炸裂したときが心配になってきた。


「はは、こっちも大丈夫」

声を出すたびに胸が痛い。お姉さん1も離れてくれない。


リハーサルが中団したけれど、大きな騒ぎにはならなかった。


明日は本番。


ルナやみんなに心配されながら帰った。


しかしと、勇太は思う。


伊集院君は、勇太が飛び出したとき勇太よりもかなり右の方に座っていた。


勇太はお姉さん1をギリギリで助けた。その距離3・5メートル。それで下敷きになってギリだった。


だけど伊集院君は、一瞬のタイムラグがあったとはいえ、5メートル以上の距離を詰めてお姉さん2を空中キャッチした。


勇太は女神印の回復力と響く声で十分にチートをもらったと思っている。


しかしパラレル伊集院君と友人であること。それ自体もチートの匂いがする。


それは女神様の仕込みなのか、それとも偶然なのかと考えている。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ