表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
モブ顔の俺が男女比1対12のパラレルワールドに転生。またも同じ女の子を好きになりました   作者: #とみっしぇる


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

136/342

136 文化祭が始まった

10月12日土曜日。2日間に渡るパラ高文化祭のスタートである。


人がすごい。そして体育館に流れている。


今日の目玉は、伊集院君が参加する2年3組の劇『シンデレラ』


午後1時スタート。


現在は午前10時。なのに壮絶な場所取り合戦が始まっている。


勇太ら柔道部、バドミントン部合同カフェもスタートした。


こちらも人が山ほどいる。


会場の空き教室。1度に迎え入れられるお客さんは20人。だけど外に列ができている。


勇太は1時から自分のクラスの劇で裏方仕事を手伝う。その旨は伝えてある。


結局、執事カフェから海軍カフェに名前を方向を変更。


だけど看板には『カフェ蜃気楼』としか書いてない。


最初のお客さんがきた。


他校の女子高生のようだ。勇太が着用する見慣れない服。

ノーヒント状態だ。


こちらの世界に詰め襟服はなかったから、お客さん第一号は見当がつかない。


「第七艦隊、戦艦蜃気楼へようこそ。会議室へご案内します」


「え、なに?」

「軍部の司令官?」


「会議の資料をお持ちしました」


「資料?あ、メニューね」

「ああ、作戦会議室カフェなんだ」


待ちの人たちがガン見している。


勇太君、見たことない衣装つけてる・・

4人くらいいるよ、あの白い服・・

軍人だね、そういうコンセプトなんだ・・

男子の敬礼って、いいね~


待っている人が口々に感想を言っている。


「じゃあ私は三等兵のクッキーセットを」

「あ、私も」


「初めてお迎えした上官殿です。男子将校によるあ~ん、ぱく、はいかがでしょうか」

ルナが勝手に追加オプションを申し出ている。


「まじ、あのネットで見たやつ?」

「ぜ、ぜひお願いします」


あ~ん、ぱくで文化祭が始まった。


早速、スマホで撮影されている。



白い詰襟服は勇太だけ固定。あとの3着は女の子達で着まわし制にする。


詰め襟以外には、海上自衛官風なセーラータイプの服を持ち寄った。


詰襟学生服で真っ直ぐ立つと、みんな男装の麗人になって凛々しい。


勇太と写真を撮りたいとリクエストが多い。だけどルナ、梓、その他の女の子もお願いされている。


「あ、あのー、図々しいですけど、その白い服を着て撮影できませんか」


詰め襟を着て写真を撮りたいという、お客さんのリクエストにも応えた。


体格が勇太と同じくらいの子が着てみたいと言ったときだ。


「じゃあ、俺の着てみて」


「いいんです、か、か、か・・」



勇太は最近、自分のエロさのことを忘れていた。


勇太は暑がり。


白い詰襟服を脱ぐと、乳首が浮き出るくらいピッタリで薄いタンクトップ1枚だった。


カオルにもらった室内トレーニング用。外で披露してはいけないやつだ。


「ユウ兄ちゃん、迂闊だよ、相変わらず」

梓がつぶやいた。


なぜか詰襟女子と薄っすーいタンクトップ勇太の撮影大会になってしまった。


なんとか収めて、通常の海軍カフェ再開。


そこに柔道の練習を終えたカオルが仲間5人と来た。


「お、早速、新しい服を使ってるな」


カオルには1度、服を着せている。さすがにカオル用に作ってやつをいきなりレンタルはできない。


許可も取った。


「混んでるからアタイらは早めに帰るよ」


勇太はイタズラを思い付いた。カオルにも白い詰め襟服を羽織らせた。


トーンを変えた。カオルを立たせたまま、至近距離に近付いた。


「カオル下士官、戦艦蜃気楼にようこそ」


「な、あ、う、はい」


「今日の作戦は分かっているな」


ここまでの2時間と違ったカフェのムードに注目が集まった。


「さ、作戦?」

「そうだ、ん? カオル下士官、まさか忘れたのか!」


怒気を含んだ言い方で、普段とは違いすぎる勇太だ。


「わ、分かりません」


カオルを立たせた勇太はカオルの顎をつかんだ。そして耳元で重低音を響かせた。


「貴様、それでも軍人か」


「あ、はう、あ」


「貴様、別室に来い。思い出すまで、たっぷり尋問してやる」

「・・・ふえっ」


「覚悟しておけ」


「は、はわわわわ」



「ぷっ」「ぷぷっ」

いきなり演技した勇太に焦るカオル。ルナと梓が耐え切れず吹き出した。


「あっ、ダメだよ、梓もルナも。笑っちゃー」


「ごめーん」「びびったカオルちゃんも可愛い」


「な、なんだよ演出かよ。焦らせんなよー」


ちょっと涙目のカオルである。


昨日の夜、家で勇太と梓が遊んだバージョンだ。かなりの至近距離。


家では、このあと軽く火が着いた梓に勇太がキスされまくった。



この『軍人ごっこ』は柔道部、バドミントン部の運営スタッフ、要するに両部長の話し合いにより止められた。


ちょっと破壊力がありすぎる。


人前で女子が男子を怒ることが滅多にない世界。


逆があるかと思えば、それも少ない。レストランなどのクレームで店員女子を罵倒する最低男子はいる。


ほとんどの男子はパラレル勇太と同様に、肉食の女子相手に喧嘩なんてできない。


この軍人ごっこのように、やたらと距離が近く、気持ちまで籠もった男と女のリアルな喜怒哀楽劇。男女比1対12の世界では、一般的に見られるものではない。


柔道部、バドミントン部の面々は準備のときに経験している。


勇太に怒られる側、怒る側のどっちにしても、心に響くものがある。


特に怒られる側を味わったあとは、何かがぐしょぐしょに濡れていた。



勇太はカオル相手だから遊び心でやった。軽い気持ち。


だけど、ここに集まった女の子には未知の世界だった。







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ