表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
廃神~ぼくのループものクトゥルフ高校生活も遂に100周目突入~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

52/57

52話 極限。


 52話 極限。


 ニャルの言葉など無視して、むりやり息を整えた砦は、またナイフを構えた。


「おいおい、砦さん。なんだよ、その、『来るなら、何度でもやってやるぞ』的な顔は……」


「何度でも……やってやるさ……トコを守るために……それしかないというのなら!」


「なんか、もう、怖くなってきたんですけど。ほんと、ホラーだよ、ホラー。コズミックがつかない、ただのキモいホラー」


「死んでも……守ると誓った……」


 全てがかすれて滲んでいる、そんな砦の、


「だから、俺は……まだ終わらない」


 下らない宣言を聞いて、ニャルは表情を歪ませた。



「流石に、イライラしてきたな」



 不快気に右手を天に掲げ、指をパチンとならし、


「イビルノイズ・カンファレンスコール」


 そう宣言すると、ニャルの頭上に、

 淡く光る、ピンポン球サイズの真っ黒な光球が無数に出現した。


「せめて芸術的に殺してあげようと思ったけど、やめた。HPが1残っているだけの君を殺すのに大技なんかいらない。ミリ削りのバルカンでヌルっと殺してあげる」


「……」


「なに、その顔。まさか、全部を避けてやろう・弾いてやろうとか考えている? もう、ほんと、君、異常だよ。流石に、諦めようよ。仮に、この全てを防げたからって何なのって話じゃん。言っておくけど、コズミックホラーエッセンスは、まだ残っている。余裕で20分くらいは持つんだよ?」


「20分後には……尽きるのか……?」


「えぇ……そこに希望を感じちゃうの? まさか、ここから20分も耐える気? うそでしょ? これは、もはや、勇気があるとか度胸があるとかじゃなく、ただただ発狂しちゃっているだけだねぇ。もう、ほんとキモいから、死んでよ」


 そう言うと、ニャルは、無数の黒球を砦に向けて放った。

 襲いかかってくる無数の魔光球。

 そのコアを見極めようと頭を超速回転させた砦。


(多すぎる。見えない。流石に。無理。関係ねぇ。無理かどうか。どうでもいい)


 超高速で回転する頭。

 鼻血が溢れた。

 ギュギュっと時間が圧縮される。


(六手足りない)


 時空を演算しきって捻出した解答。

 ――詰み。


(いやだ。守れない。ダメだ。無理。詰み。どうして。なんで。守る。どうやって。チェック。不可能。六手。削る。何を。詰み。どこを。無理。何も――)


 どれだけ検算しても、終焉以外の解答に辿り着かない。


(守れない。いやだ。守る。絶対。どうやって。不可能――いやだ!!)


 無限にも思える拒絶が重なっては弾けて溶ける。

 そんな砦の目の前に、



 ――猛毒の龍化外骨格を纏った彼女は飛んできて、



「この空間を守れ、ジェネラル・ドリームオーラ/クラスAAA!!」


 飛来してくる無数の光球は、薬宮が生成した防御障壁に衝突しては掻き消えていく。



 アウターゴッドの魔法とはいえ、ひとつひとつの火力が低い黒球ではクラスAAAのドリームオーラを突き破る事は出来なかった。


 爆裂音が収まり、場が静まり返った直後、ニャルは口を開いた。



「薬宮トコ……君って確か、変身できなかったよね……」



 そこで、ニャルは、視線を、紅院たちの方に向ける。

 まったく魔力を感じなくなっている彼女達を確認すると、ニタっと笑い、


「へぇ、携帯ドラゴンを五体融合させたのか……コアフレームを、最強個体である茶柱罪華ではなく、君が担った理由は……君のワガママ以外になさそうだね。ははは、彼女達、よく承諾したねぇ。ボクの前で無防備になる怖さとかは無かったのかな?」


「あんたが相手やったら、携帯ドラゴンがおろうがおるまいが、あんまり関係ないやろ」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
HP1で鼻血を出しながら、なおも「20分耐えればいいのか」と絶望の中に光を見出す砦の狂気的な執念に震えます。
「イビルノイズ・カンファレンスコール」 蝉原勇吾はプライマルメモリーの闇部をまとめて作り上げた闇、だからセンエースと対抗はすることができる究極概念。 だからこそ、ニャルの闇は蝉原に積まれているってこ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ