年明け
ちょっとミスった
(執筆2016年12月)年が明けてないのに、年明けの話とはこれいかに
季節ネタは閑話で出せるかな
年が明け、全員新年から・・・・
「あ~・・・おこたが気持ちいいですよ」
「下半身が人と変わりなくなったからこたつに入りやすくなっているのがうらやましいのぅ」
「そうかしら?冷凍こたつとかも気持ちが良いのだけれども」
「それはツバキ専用であります。さすがに我輩たちにはきついでありますよ」
思いっきりこたつに入ってだらけていた。
ツバキだけは特注の冷凍こたつである。雪女である彼女は、普通のこたつは暑いらしく、溶けることはないけど弱るようだしね。
・・・・夏場はどうしようか。
ともかく、ハクロの進化ともいうべき事件が年末に起こってごたごたしたので、今日は新年一発目から休むことにしたのであった。
働くのは明日からの予定である。
ここまでだらけるのはたまにはいいと思うんだ。だってねぇ・・・
「ハクロの種族変更手続き、種族名決定待ちとか・・・いろいろあったしな」
本当に疲れたよ。
「ですが、私ももうまともに動けるようになりましたよ」
「こたつに潜って『こたつ・アラクネ』とかになりそうじゃな・・・」
もう体全体をすっぽりこたつに入れているハクロが言うのは説得力がない。
もしかして、こうやって人が使う物に適応するためにその方向へ進化したのでは?
疑念を抱きつつも翌日、新年早々ギルドへの挨拶と依頼を受けることにした。
やっぱ働かないと休みって休みとは思えないしね。
ちなみに、全員でギルドへ向かっているのだが、改めてよく考えると結構多くなってきたな。
僕、ハクロ、ヤタ、ロウ、リーゼ、アルテミス、ミアン、エリー、スルト、ツバキ、そして唯一のグループ冒険者メンバーのルミナス。後、ギルドへ新年早々出勤をするつもりのワゼ。
登録してあるメンバー数は2人なのに、従魔数を入れると多くなるとはこれいかに。
とはいえ、皆それぞれ得意としている分野は違うし、多種多様な依頼に対応しやすいと考えれば結構な利点であろう。
ギルドに入ると、新年になったばかりだが、依頼を受ける人はちらほら見られた。
一応稼がないと生活費で苦しくなったりする人もいれば、お小遣い稼ぎみたいな感じでやる人もいるからね。
ちなみに僕らは前者であろう。所帯が多いと、食費の方がね・・・・まあ、Aランクになっているので結構報酬が高い依頼を受けやすくなっているけどな。
受付に挨拶しつつ、ギルドマスターの元へと僕らは向かう。
・・・・よくよく考えたら、ギルドマスターも年が明けてもずっとここにいるよね。休暇とかあるのかな。
とにもかくにも、ギルドマスターがいる執務室に入って新年のあいさつを・・
「お、久し振りだな。従魔の数が増えているのは聞いてはいたが、お前さんは変わりない様だ」
「・・・・何であなたがいるんですかね」
「お久しぶりですね、モッサン変態さん」
そこで僕らが見たのは、頭を抱えているギルドマスターと、超久し振りのモッサンさんであった。
年明け早々、厄介ごとが具現化してやって来たなぁ・・・・・
厄介ごとが具現化してやってきてしまった・・・・・いや、モッサンさん自身がねぇ。
女性陣、皆防御体制を取った。ミアン、エリー、スルト、ツバキはモッサンさんと初めて会うけど、本能的なものと、前から聞いていた話で察した模様。




