目的地までの道中1
今回はのんびり風味の旅。
日数は気にしないでください。
ロズ王女の護衛を再びやるのは良いのだが・・・・・。
「今回の目的地は以前のハッポン村ではないですね」
「ええ、今度私が疎開するのは『ニア村』ですよ」
「そこは僕の出身地ですよ」
「そういえばそうでしたよね・・」
馬車の外で、会話を聞いていたハクロが思い出すかのように言った。
どうもニア村に今度はロズ王女が疎開するらしい。
「村の裏の方にあるビックボア―の森とかが懐かしいな・・・」
「思いがけず里帰りになったんですね」
なつかしさにライがそうつぶやくと、ロズがそういった。
そういえば、この場合里帰りにもなるんだっけ。
「結構久しぶりの帰郷ということになるのかな?」
「ほー、主殿の生まれ育った村かのぅ」
「タノシミー」
アルテミス、ロウが面白そうな声を上げた。
「私としては、リーダーのライの出身地に初めて行くことになるわよね」
ルミナスもなんか面白がっているような声を上げる。
上空ではヤタとミアンが見張っているが、会話に入りたそうにしているようだ。
「・・・ニア村・・・久しぶり」
「ライ殿の故郷でありますか・・・なんか楽しみであります。まあ、ザストに残されたスルトは残念でありますが」
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「へっくしょい!!」
「ん?風邪ですカ?」
「いや、なんかあたしのことを噂しとるやつがおるようなんやが・・・」
「モンスターでも、噂されるとくしゃみが出るんですネ」
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「変わっていないかな・・」
「まあ、出たのはちょうど1年ほど前ですし、そう劇的には変わってないですよ」
ふと思ったのだが、ニア村に帰ることにもなるので、母さんたちにも会えるのだが・・・」
「家・・・このメンバー泊まれるかな?」
ハクロとヤタの時点で結構きつかったような気がする。
そこに、ミアン、アルテミス、リーゼ、ロウ、エリーが加わるから・・・実家が定員オーバーになる未来しか見えない。
「まあ、大丈夫じゃ。季節的に野宿しても蚊がうっとおしいだけで野宿しても風邪をひくようなことはあるまい」
「なんかごめんね」
アルテミスがそう言い、何となくライは申し訳ないような気がしたのであった。
その後は、ニア村についての話をハクロと共にロズ王女に話す。
ルミナスやロウ達もその話を聞く。
「ビックボアーの森はもうビックボアーを捕まえたから其の名じゃないんだよね・・・」
「ただの森という名前になるんですかね?」
「いや、その場合は別名がしっかりつくはずじゃよ。ハクロが近くにおるからアラクネの森にでもなっておるのではないかのぅ?」
「そういうふうに言われるのは・・・・ってあ!!」
「どうしたのハクロ?」
「そういえば、森の中に獣を捕らえるためのトラップを仕掛けまくってそのままにしていませんでしたっけ・・・」
「・・・・今頃!?」
とはいえ、忘れていたことであったので着いたら早急にトラップを解除しようとライは思うのであった。
・・・村の人、誰か掛かってないよね?
わすれてた そのままだった とらっぷは byハクロ&ライ
村の人・・・大丈夫かな?狩りとかで森に入る人がいるし。




