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ちょっと珍しくね

たまにはこういうのもいいでしょう

「今日の依頼は何にしようかな」


 季節は初夏ごろになり、やや暑く感じてきたが僕らは今日もギルドで依頼を探すのであった。



「それいしても、大所帯のグループになってきたよね」

「私も含めて登録メンバー数は2人なんだけどね」


 ルミナスが苦笑いをする。


 そう、僕らが登録しているこの冒険者グループ「快進撃」。(ライ)とルミナスの二人で登録してはいるのだが、魔物使いの従魔の名前は入らない。


 だけど・・・


「現メンバーでかなりの人数・・・頭数?」


 ハクロ、ヤタ、ロウ、リーゼ、アルテミス、ミアン、エリーも人数として含めると合計9人ぐらいになる。


「普通冒険者グループは4人ほどなんですよね」

「・・・明らかに2倍以上になっている」


 どう考えても過剰戦力となっているような気もするんだよね・・・。


「だったらこの際何かでっかい討伐依頼でも受けてみようかな?」


 メンバーの戦力的にもできるだけ可能な奴をね。過信しすぎるといけないから、現ランク・・・・Bランクから下のやつの方で何かいいのがないかな?


「討伐関係の依頼でかつBランク以下が受注可能なものは・・・・」

「『アイスグレムリン』、『ファイヤタートル』、『オーク』、『プチオーガ』、『コカトリス』・・・・結構ありますよね」

「なんか変なのも混じっているわね」

「・・・『バードメイジ』、『マグマゴーレム』、『ハーピー』・・・・これとかは?」

「それ同族討伐にならぬか?まあ、モンスターは弱肉強食ゆえ問題はないのじゃが」

「普通に『ラミア』とかも我輩はありでありますからな」


 こういうのって大丈夫なのか聞いてみたところ、別に自分というわけではないので精神的にも大丈夫だとか。


「そもそもモンスターにとっては同族でも捕食対象ですよ」

「ゴブリンやコボルトと言った群れる系統も有るのじゃが、基本的には同族でも敵じゃよ」

「上位種や、希少種がリーダーとなって群れになる場合もあるでありますからな」


 なので、別に討伐で同族が相手でも容赦はしなくていいそうな。


 なんだろう、そういう感覚とかは一応モンスターなんだね。安心したような、複雑なような。



「となると、一番良さそうな討伐依頼は・・・」

「これなんてどうでしょうかね?」


 ハクロが指さしたのは・・・・


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『ギガンテス、サイクロプスの群れ討伐』

山に住み着いた巨人系モンスターの群れの討伐。

本来なら争う同士のモンスターなのだが、上位種であるギガンテスをリーダにしたサイクロプスの群れが出来上がっている。


「サイクロプス」

巨人系モンスター。体色は青く、一つ目の巨人。生まれたときから大きな棍棒を持ち、血気盛んなモンスター。それなりに知性を持ち、単純ながらも考えながら戦闘を行うことができる。

しかし、その一つ目の目玉と文字通り一心同体であり、目玉がつぶれるとサイクロプスも命を落とす。


「ギガンテス」

巨人系モンスター。サイクロプスの上位種であり、体色が真っ赤になって角が生える。

サイクロプスの能力を3倍した強さになり、目からビームや衝撃波を放てるようになっている。

ただし、賢さと弱点はサイクロプスと同じ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「要はその目玉をぶっ刺していく仕事じゃな」

「その言い方なんかこわいんですけど」


 そもそも、サイクロプスにしろギガンテスにしろそう簡単に弱点を攻撃させてはくれないのだが・・・。


「このメンバーだとやりようはいくらでもあるでありますからな」


 まあ、たしかにかなりやり方はある。


 とはいえ、油断しないようにしないとね。


「一応これが従魔になったらそれはそれで面白そうですけどね」

「あー、たしかに」

(((((いやいやいやいやいや!!))))))


 そのつぶやきに、その場で話を聞いていた冒険者たちがさすがにそれはやめてほしいという意見で一致した。


 綺麗な美女とかのような見た目のモンスターが仲間になるのはいいが、それ以外はできるだけやめてくれという他の男性冒険者(一部女性含む)全員の心の叫びであった。





次回、討伐依頼・・・・・まともに書くのは始めてな気がする

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