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もはや慣れた反応

本日2話目

 辺境都市ザストに到着し、とりあえず今回の護衛依頼完了の話と新たな従魔登録のために僕らはギルドに向かった。


 なお、エリーは現在人の姿になっている状態である。


 こっちのほうがどうも歩くのが楽らしいし、ちょっと考えがあってね。



数日ぶりのギルドだが、中に入るといつものように冒険者たちでにぎわっていた。


「おっ、あいつらやっと帰ってきてくれたみたいだ」

「アルテミスとミアンの姐さんの姿があるけど・・・」

「なんか新しく美女が仲間になってねぇかあれ?」


 どうやらエリーの存在に気が付いた様子。


とりあえず、まずは受付へ。



「すいません、ギルドマスターはいますか?」

「ああ、いますよライさん。現在、ワゼさんに頼んで缶詰め状態ですけど」


 何やらすっきりとした顔で答える受付嬢。


 そして、周囲のギルド職員も何やらすっきした感じである。


 ・・・・何があったの?そしてワゼは何やってんの?


「ですが、その前にそちらの人は誰でしょうか?新たにメンバーに加える人か、新しい従魔でしょうか?」

「それがですね・・・・エリー、音の姿になって。説明がいろいろと面倒だから」


 こくりとエリーがうなずき、その場で体育座りをしてからの


ぽんっつ



「・・・・はい?」


 エリーの姿が箱になったのを見て、受付嬢が目を丸くする。


 あと、周囲で見ていた他の冒険者の人達も目を丸くした。


「えっと・・・モンスターの種族は『ミミック』で登録お願いします。人の姿になるんですけどね」


 人の姿になるのを見せたほうが早いからね。


 元の姿のままで登録した後、人の姿になったときの説明がめんどくさいから、ここでもうやってしまえ作戦である。


「えっと・・・・ミミックですよね?今人型になってましたよね?」

「そうなることができるようなので、説明のつけようがないのでもうあっさり見せました。なのでこれで登録をお願いします」

「は、はい」


 物凄く驚く顔で、それでもプロ根性で登録をする受付嬢。


 その周囲で見ていた他の冒険者たちは、全員開いた口がふさがらなかった・・・・・。



「とりあえず、ギルドマスターに説明しておかないとな・・・」



 2階へライたちが上がった後、全員やっとその現実を受け入れた。



「え・・?まじか。あれミミックだったのかよ」

「あの美女があの箱・・・どうなってるんだ本当に」

「待てよ、たしかあいつらは指名依頼でどこかに行ったらしいけど・・・ミミックって迷宮(ダンジョン)限定モンスターだぞ?」

「でも、迷宮(ダンジョン)に行ったわけでもないようだ」

「というか、そもそもミミックが従魔になったこと自体初めてじゃないか?」

「それ以前に、人の姿になるミミックって・・・」

「「「「「「どうなっているんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!」」」」」」


 全員の叫びが一致したその声は、ザスト中に響き渡ったそうな。


ロウの時と同じような奴が出そう

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