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犬猿アイドル百合営業中  作者: 三色ライト
3章 ICL編

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97話 アイドルトークin学校

 ICLの開催が全国に告知されてから1週間。

 私はついに学校で注目の的となっている。


「ねぇねぇ宮野さん、ICLに出るって本当?」

「う、うん。マジだよ」

「「「すご〜い!」」」


 もちろんこの黄色い声は私だけでなく薫やいちごにも行き渡っている。今までクラスにアイドルがいたところで珍しくないからと放置されていたというのに、人間は現金だな。

 つまり私たちは今、教室ですらゆっくりできないのだ。休み時間になれば他のクラスからもどんどん人がやってくるし、先生もなぜか張り切って応援幕まで作ってしまった。

 1つ特に嬉しいのは他のクラスのアイドルの子から応援されたことかな。同業者から背中を押されると心強い。


 そんな私たちの憩いの時間はお昼休憩だけになってしまった。人気のない校舎と校舎の間で3人で食べるようになった。


「ふぅ、流石にここまでちやほやされると身構えてしまうね」


 冷静に黄色い声を捌いていたように見えた薫もその実ちょっと疲れていたようだ。


「私もう無理〜。みやのんどうにかして〜」


 人と関わるのがあんまり得意ではないイチゴは当然のように溶けてしまっていた。


「どうにかって言われてもな……この学校からICLに出るアイドルなんて私らしかいないんだから注目は集まるだろ」


 もし私がアイドルにならず、ただのアイドルオタクのまま高校生になって、そのクラスにICLに出るアイドルがいたら間違いなく話したいと思ってしまうだろう。だからクラスメイトの気持ちはわからなくもない。


「それで? フルーツパフェはICLに向けて何か行っているのかい?」


 薫はいちごにそう質問した。フルーツパフェとは仲間意識があるけど、一応決勝ラウンドに進んだらライバル。情報を引き出すつもりなんだろうな。

 ちなみに私たちはこの1週間、特に何もしていない。マネージャーからの伝令で1週間休めと言われたからな。どうやら予算交渉を事務所としているらしいけど……何をするつもりなんだろうか。


「私たちはね〜、みかんがりんごの実力を世界に示そうって言ったから日本各地でライブかな〜」

「なるほど、無難な戦術だね」


 日本各地でライブか。りんごちゃんのパフォーマンスがあれば各地にファンができそうだ。


「みやのんたちは? 何をするの?」

「まだ未定」

「あと2ヶ月しかないのに?」


 百合営業をする……というのは決まっているのだが、もちろんいちごに漏らすわけにはいかない。もう10月に入った。残り2ヶ月……何をする気なんだ? マネージャーよ。

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