表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
犬猿アイドル百合営業中  作者: 三色ライト
2章 1周年記念ライブ編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

79/143

79話 会場見学!

「……デカっ!」


 私たちのライブ会場となる豊田スタジアム。それを一言で表すのなら、城だった。

 当然ながらこんな大きな会場でライブをした経験なんてない。なんだか緊張してきたな……。


「ほら、見上げてないで入るわよ。W2ゲートからね」


 どのゲートだよ。専門用語使うなっての。

 迷子にならないよう裾を掴む少女のように、私たちはマネージャーに恐る恐るついて行く。


「意外ですね、felizさんでも豊田スタジアムは大きく見えるんですか?」

「も、もちろん! 逆に名鯱ちゃんはそうでもないの?」

「ライブ会場としては大きく感じますけど、観戦によく来るので慣れてますから。東京の方がこういう大きな施設、多くないですか?」

「まぁ……大きな箱はまだ経験ないし、スポーツはあんまり触れてこなかったからかも」


 でもビビってばっかりじゃダメだよな。あとひと月もしないくらいでここでライブするわけだし、これからトップアイドルを目指すならこんな大きな箱、何回も経験するだろうし。


 どデカい壁にW2と書かれている。恐らくここから入場するんだろう。


「どうも。○○○事務所です。今回はお世話になります」

「お待ちしておりました。どうぞ、こちらへ」


 ついに豊田スタジアム内部へと足を運ぶこととなった。

 案内されたのは観客席。あれ? ステージに立つんじゃないの?


「マネージャー、ピッチには立てないのかい?」

「当たり前でしょ? まだシーズン中で芝の管理がされているんだから。私たちがライブできるのも、ちょうど芝の交換時期とクラブのACL遠征が重なったからできることなのよ」

「よくわからないけど……まぁわかったよ」


 あの薫が理解することを諦めた!? 雨でも降るんじゃないか?

 まぁ観客席から一望する景色でも十分雰囲気はわかるな。座席は紅く、迫力がある。傾斜が急で、まるで紅い壁だ。


「ちょっとピッチが広いね。私たち2人と、フルーツパフェ4人の計6人。広すぎて見えにくくないかい?」

「大丈夫です。南北に設置されている大型モニターでfelizさん達の動きは全部追ってもらえるはずなので」


 本当だ、めっちゃデカいモニターがある! あれに映るのか……ちょっと恥ずかしい。


「felizのお2人は恐らくここから入場されるのだと思います」


 そう言って名鯱ちゃんは観客席最前列から真ん中の窪みを指さした。


「そこから普段は選手が入場するのかい?」

「はい。ただチアは向こうの斜め入り口から来るので、どちからはわかりませんが……恐らくメインの入場口からだと推測します」

「じゃあ最後に座席をぐるっと回ってみるわよ。どの席からどう見られるか、イメージしながら歩きなさい」


 マネージャーの言葉に従い、豊田スタジアムの座席をぐるっと一周する。途中、4階席の急勾配に膝が笑ってしまった。すげぇスタジアムだな、ここ。


 私たちは豊田スタジアムのスタッフさんに一礼して、スタジアムを後にした。振り返ってみるとやっぱり堂々と座しているように見える。

 でも不思議と怖さはやわらいでいた。むしろ込み上げてくるこの気持ちは……やる気といっても間違いないだろう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ