表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
犬猿アイドル百合営業中  作者: 三色ライト
2章 1周年記念ライブ編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

45/143

45話 自己紹介:前編

 一応同じ事務所所属だし、同期だし。という理由でそれぞれ顔と名前は一致している仲ではある私たちfelizとフルーツパフェ。

 でも、だからといって積極的に話したり……ということはクラスメイトのイチゴ以外とはしてこなかった。


 だから必然、マネージャー2人が部屋から出ていくと何となく気まずい空気が流れ始めた。

 そんな空気を断ち切ったのは、我らが頼れる薫様だった。


「黙っていたって仕方ない。ここは自己紹介といこうじゃないか。もっとも、みんなほとんど知っているだろうけどね」

「よ、よし。なら私から自己紹介するぞ」


 せっかく(好きな)薫が提案したことなんだ、それを無碍にしないために私から行動を起こしてやる!


「あぁ、頼むよ」


 私は椅子から立ち上がってみんなの方を向いた。

 数千人のお客さんの前でライブをするのは平気なのに、なぜか見知った人たち5人の前で改めて自己紹介となると謎の緊張を生んだ。


「私は宮野明日香。feliz所属。えっと……フルーツパフェではイチゴと仲がいいかな。同じ学校、クラスメイトだし」


 私がイチゴの名を出すと、イチゴはにっこり笑って手でハートマークを作り、私に向けてきた。何の儀式だ?


「ふむ……これでは味気ないから、誰か質問があったらするようにしようか」


 いつのまにか薫が司会進行を務めるようになっていた。みんなそれに異議はないようで、薫の言う通りに質問を考えている。


「はいはーい。私から!」


 元気よく手を挙げたのはちっこいみかんちゃん。


「呼び捨てでいい? いいわよね? 明日香」

「えっ……まぁいいけど」


 みかんちゃんの年齢は一個下。でも呼び捨てされても何の違和感もない。これはみかんちゃんの才能かもな。

 それを確認できたみかんちゃんは満足げに椅子に座る。なんだかお祭りみたいな女の子だなぁ……。


「他に質問は?」


 薫が尋ねても他に手が上がることはなかった。

 メロンちゃんとりんごちゃんは奥手だし、イチゴはクラスメイトだからもう今さら質問することは無いといった感じだ。


「じゃあ次の自己紹介といこうか。次は……」

「私! 私がやる!」


 元気よく立候補したのはもちろんみかんちゃん。目立つなぁ、この子。


「私は畑仲(はたなか)みかん! フルーツパフェの圧倒的リーダーにして圧倒的カリスマ! 覚えておきなさい!」


 一個一個にびっくりマークがつきそうな迫力で自己紹介をするみかんちゃん。それに対し、メロンちゃんとりんごちゃんが拍手を送るというカオスな状況になっている。


(無い)胸を張ってドヤ顔のみかんちゃん。なるほど、これは男性人気が高いのも納得だ。いわゆるツンデレ系というやつ? デレてるところはまだ見てないけど。


「では、質問のある人は?」


 こうなると私が出ざるを得ないよな。


「じゃ、じゃあ……みかんちゃんの好きなアイドルは?」


 実にアイドルオタクらしい質問を投げかけてみた。


「好きなアイドル? 私自身よ!」


 斜め上の回答が返ってきた! なるほど……みかんちゃんだとそう答えるわけね。

 他に質問者はおらず、結局ここで終わりになった。次に自己紹介をするのが……


「2人は奥手だから私から〜。白花(しらか)イチゴです。そこのみやのんとはクラスメイトで〜、アイドルとしては妹キャラで売ってま〜す」


 へぇ……イチゴの苗字って「白花(しらか)」だったんだ。知らなかった。

 イチゴは桃色のツインテールを揺らしながら着席した。質問は飛んでこないと予想したんだろう。実際私もするつもりなかったし、正解だな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ