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犬猿アイドル百合営業中  作者: 三色ライト
3章 ICL編

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112/143

112話 キス後の学校

『feliz、生放送で熱々キッス』


 これは大きな週刊誌に載った、私たちの記事だ。ちょっと古臭い『キッス』という表現に眉をひそめざるを得ない。

 あの時は同接45万人に達していたらしく、かなりの人数に私たちのハグやらキスを見られたことになる。

 その後の大阪での仕事は……まぁ身が入らなかった。薫と何をするにしてもキスのことがフラッシュバックして恥ずかしくなるし、なんだか薫の方も調子が悪いみたいだった。


 そして大阪から帰ってきた今日、学校にて週刊誌が私の机に広げられていた。


「みやの〜ん、これどういうことぉ〜?」

「どういうことも何も……そういうことだけど」


 いちごがすごい距離で詰めてくる。今日は薫は体調不良で休みということで、久しぶりにいちごと2人の時間を過ごすことになりそうだ。


「ギギギ……」

「なんか壊れた時計みたいな音してんだけど!? 大丈夫か?」

「大丈夫、発作だから」


 それ大丈夫のうちに入らないだろ……。

 なんだか薫絡みの話になるといちごは不機嫌になるからな……フルーツパフェの進捗について聞いてみるか。


「フルーツパフェはどうだった? いいライブできたのか?」

「まぁほどほどにね〜。でもfelizほどバズってるわけでも無いから焦ってる〜。主にみかんが」


 あぁ、なんか目に浮かぶかも。「なんでfelizはまたバズってて私たちは何もないの! おかしい!」ってシャウトしてそうだもんな。

 ちなみにクラスメイトたちは私の方を見てこそこそと何かを話している。きっと……じゃないな、絶対にキスについてだろ。思春期の女子たちめ……私もだけど。


 ネットとかで調べるとウェザーガールズやidol QEDはもちろん、リキュールレディもICLに向けて着々と努力しているのがわかる。

 私たちは2度のバズりを経験したからといってまだまだ勝てるラインに到達したとは言い難い。きっともっと働かされるんだろう。


 百合でバズるのはわかった。それだけでやる意味があるし、モチベーションにもなる。

 薫が体調不良なのは心配だけど……復帰したらまたやるしかないな、百合営業!

 それが私たちの戦い方だ!

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