2話 ハアハア
獣人たちはどうなってしまうのか? 山賊たちの命運は? 全ては、幻狼たちの手の中に!
凍「どうしたんだ?」
焔「さあ?」
雷「ゲームの新作が出て嬉しいらしいわよ」
花子「作者さんはスパロボ好きですからね」
いくぜっ、チェエエエエンジ・ゲッタアアアアアアア・ワン!!
凍「オリキャラじゃないのかよ!?」
息抜きで新しい小説を書きました
1週間更新の予定なのでこの小説共々よろしくおねがいします
山賊の姉御はかなり巫山戯けた性格なのかと思った。
他の山賊たちも『まただよ』みたいな反応だ。
「じゃ、女たちはこっち来な。痛い思いはしたくないだろう?」
あ、じゃあ行動開始で。
「そうだねっ」
「ようやくね」
「長かったですね」
「「「へ?」」」
単発に設定した銃を撃ちまくり山賊たちを怯ませる。
焔が遠くに居る山賊たちを法剣で切り殺し、近くにいる山賊は雷と花子が切り殺す。
焔が届かない範囲に居る山賊は俺が仕留めた。
散弾にしなかったのは巻き添えを避けたかったからだ。それにしても最近単発でもちゃんと当てられるようになった。10メートルなんて前は絶対無理だったのにな。
さて、残りは姉御だけだな。
「あ、あんたたちは何なんだい!? はっ、そう言えば、あの娘を追ってた部下は!?」
ん? 何かと聞かれれば魔獣だとしか。言わないが。
「知らなくて良い。とりあえず、自分の不運を呪うんだな」
顔って魔石の加護がないから銃弾貫通するんだよな。
「ありがとうございます! まさかユーリアが助けを求めたのが幻狼様と蝶様だったとは、本当にありがたきことです!」
髭モジャのウサギの村長がさっきからずっとこの調子でお礼を言い続けている。
ちなみに今、獣人の村は完全にお祭り騒ぎだ。
この村は森の深い所にあるので多少騒いでも人間が入ってくることは稀だろう。
村長の話はほとんど聞かずにキャンプファイヤーの周りで踊っている村人を見る。
蜥蜴の獣人も居れば亀の獣人も居る。
この村は本当に獣人なら誰でも受け入れているようだ。
獣人はどこに行っても気まずくなるから獣人だけで固まるのは正しいかもしれない。
「凍っ、ちょっと」
ん? 何だ?
焔に連れられてキャンプファイヤーを囲む家の裏に来た。
酒でも飲んだのか焔の顔が赤い。
「どうした?」
「えへへ~」
……やばい。
焔の顔が相当緩んでいる。
これは……
発情期入りやがった!
全力で広場にダッシュ!
焔に背を向け自分でも驚くほど鮮やかなスタートダッシュを決めた。蹴り上げた土に怯んで焔は一瞬後ずさったはずだ。その隙に人の目があるところまで避難し、
「むう~、何で逃げるの~? あ、鬼ごっこだぁ~」
うおっ! 背中に何かが張り付きやがった!? もしかし、俺が振り向いた瞬間に背中に飛び掛かってた? くそっ、これじゃ逃げられねえ! そして押し倒すな! 口の中に土が入るかと思っただろうが!!
「ゴメ~ン。じゃあ口の中洗ってあげるね~」
んぐっ!
キスかよ! それも舌入れてやがる! 口の中全部食い尽くすつもりか!?
「凍君も焔も、何をやっているんですか?」
「あらあら、こんな所で逢引き? 場所を選んだらどうなの?」
見つかった。いや、ここはストッパーが来てくれて助かったと考えるべきか?
「凍君、村長さんが私たち用に空家を貸してくれるそうです。まずはそこに行きましょうか? 焔も行きましょう?」
「うんっ」
「先に言っておくわ。逃げようとしてもあの子との約束で村から逃げられないようにしてもらったわ。森の獣人が仕掛けた罠を見たいなら、逃げてみることね」
絶対無理じゃん! 俺と森の獣人だったら絶対獣人の方が1枚上手じゃん!
てか3匹とも酒以外で顔赤いよな? てかお前ら酒飲まねえよな?
待て、落ち着くんだ。花子はともかく焔と雷は未成年なんだからやって良いことと悪いことがある! 花子も落ち着け! お前、どう見ても犯罪者の顔だぞ!!
「凍君を好きにできるなら犯罪者でも良いですよ?」
「魔獣に年齢って、無意味だと思わない?」
「凍の味……えへへっ」
いいいいいいいいいいいやあああああああああああああっ!!
……勝った。
俺は掛布団で簀巻きにされている美少女たちを見下ろしています。そして自分の性欲を我慢するのに全神経を集中させています。あ、額に犬とか肉とか書こうかな?
村長が用意してくれた空家は祭りの最中に急ピッチで掃除されたらしい。何か申し訳ない気がするが向こうが勝手にやったんだと自分を納得させる。
「凍~、放してよ~。これじゃ凍のOOOをOOOしてOOOできないよ~。あ、もしかして凍が私のOOOをOOOしたいの? だったら先に言ってくれれば良いのに。あれ、違った? も、もしかして、OOOにOOOとブチ込んでOOOOOOOしてOOOしたいの? そ、そんな激しいの私耐えられる自信ないよ! 初めてはもっとソフトなのじゃないと凍も大変だと思うんだっ。でも凍がそんなにヤリたいって言うなら止めないよ。ちょっと待ってね、今覚悟決めるから(1秒)さあ来い!!」
そんなことするつもりは一切ねえし覚悟するまでの時間短すぎだ!!
「まさかこんなマニアックなプレイが好みだなんて思わなかったわ。でも、あなたに征服されるって考えるとちょっと良いわね。私って征服したいタイプだと自分では思ってたのだけど征服されるのも良いみたい。これって両刀って言うのかしら? どう? 1度で2度美味しい経験ができるわよ? 思春期の白い欲望を吐き出すのに私ほど丁度良いメスもそうそう居ないわよ? ほら速くその自慢のOOOで私の全身を小突き回したらどうなの? 私は今あなたが無性に欲しいのよ。だから速くこっちに来なさい!!」
若干キャラ崩壊してることに気付け! そして両刀とか言うな!
「はうっ、凍君が私を縛ってる! これってもう夫婦ってことで良いんですよね? 良いです! 決まりです! もう私たちの間に障害は無いんですよね? じゃあさっそく……あれ? 動けません。あ、動けないなら凍君から来てもらえばいいんですよねっ。凍君が私の体を好きにする……キャー! あっ、私が何もできない! それは嫌です! 私も凍君に色々したいです! OOOとかっ、OOOとかっ、OOOOOOとかっ! ああっ、この布団が邪魔です! どいてくださいっ! 凍君に触れないじゃないですか!!」
最近のお前って焔以上に変態じゃね? 淑女だった花子はどこ行った!?
と言うか、こいつら完全に発情期で思考回路が吹っ飛んでやがる。
焔は歩く不道徳大辞典だし雷はSMクラブだし花子は暴想(暴走、妄想)だし!
まさか簀巻きにされてもそのままだとは思わなかった。
流石に今回は喰われると本能が緊急警報鳴らしまくったので実力行使で動けなくした。
蓑虫状態で顔赤くして擦り寄ってくるのは怖いが。
「凍~、大丈夫だよ~、怖くないよ~、きっと気持ち良いよ~」
無理だっつてんだろ。
「メスをここまで焦らすなんてとんだ鬼畜ね」
五月蠅いよ。
「凍君、私、これ以上焦らされたら、もうっ」
わーわーわー、キーコーエーナーイー
……駄目だこいつら、早く何とかしないと。
うっ、胃が痛い……
とうとう凍の胃に異変が起きる
彼の胃は一体どうしたのか? このまま死んでしまうのか?
おお勇者よ死んでしまうとは情けない
凍「いや、ストレスで少し痛いだけだからな」
焔「凍ぅ、死んじゃ嫌だよぉ」
雷「あなたが死んだら誰で遊べば良いのよぉ」
花子「凍君っ、いやああああああ!!」
凍「何だこれ?」
気にしない気にしない




