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13話 亀裂修復

雷視点、ではありません


雷「ちょっと、前回の前書きから見たら普通は私の視点でしょう?」


何のコトやら~


2次作品の多くが削除対象になった昨日は本当にビックリしました

いくつかお気に入り登録していたネギまの2次作品は全滅でした゜(゜´Д`゜)゜

この小説は副題が削除対象になるかもと不安です

もしかしたら変更になるかもしれません

でも削除はしませんのでご安心を


では、本編どうぞ~

ジジイは俺と焔に気付かないで地下室を後にした。悪戯止めたら焔が暴れたが知らん。これ以上俺の理性と煩悩を刺激するな。止められなくなりそうだ。

焔としては最後まで”したい”んだろうが勘弁してくれ。そういうのは成狼してからだ!


で、探索再開。

ジジイが鞭振るってた部屋は本当に趣味の部屋だったらしく何も無かった。

いや、有ったは有ったんだが、触りたくなかった。

デブジジイの汗がそこら中に飛び散っている部屋の時点で入るのを躊躇う。入ったけど。

てか俺が趣味室捜索してる間に焔は衣装室で何か”して”た。

思いっきり聞こえてくる『ダメエエエエ!』とか『らめええええ!』とかは知らないふりを決め込むことにした。正直、『凍のエッチ』と嬉しそうに言ってたときは頭叩きに行きそうになったが。

……もう、色々と許してください。


焔と合流して残った1室を覗くと書斎のような部屋だった。

天井まである本棚が壁に敷き詰められ、扉の正面に執務机が鎮座している。

臭いを嗅ぐと頻繁に使っているのがよく分かった。

ちょっと資料を拝見。


~~~物色中~~~


「凍~、花子のジャングル襲ったときのこと書いてあるよ」

「こっちも、霊帝に秘密にしてる帝宅地下の人体実験場の記述があったぞ」


両方ともインクの臭いが新しい。本当に最近書かれた物のようだ。


「じゃあこれをレイちゃんに届ければ良いのかな?」


だと思いたい。

ホームレスとかが減ったのは戸籍がないから攫われても誰も訴えないし気付かない人間の方が多いからなんだろう。非合法な実験には最適だろうしな。

あと、この部屋の本棚の裏から色んな生き物の臭いがする。漏れてきている、と表現した方が良いかもしれない。しかもやたらと気になる。無意識にそっちを凝視してしまう。

人間も、狼も、鹿も、他にも色んな魔獣の臭いがする。しかも最近嗅いだばかりの臭いもするが、本棚のせいで臭いがかなり曖昧にされている。

どんな実験だ? 何をしたらこんな多種の実験体が必要になるんだ? 普通は人間だけで良いんじゃないのか? さて、全てに手を出すか出さないか。


「凍、今日はここまでにしない? 何だか、不気味だよ」


焔が本当に嫌そうにしている。きっと俺も同じような表情だ。

ジジイの臭いは本棚の裏には感じられない。本棚の裏にあるだろう通路に関しては知らないのかもしれないが、他の通路から行っているとも考えられる。

いきなり突撃するのは危険だろうし、今日は帰ろう。




は~、やっと帰ってこれた。ジジイの書斎には横領でSMクラブに通った証拠があったのでそれを持ってきた。

他にも霊帝の抱き枕を色々弄っている写真があったので持ってきた。

腹筋崩壊な展開になることを期待しているがあの霊帝なら笑って流すかもしれないな。結界で知っている可能性もあるし。

てかジジイは霊帝のこと好き過ぎるだろ。歪んでるけど。


「ただいま」

「たっだいま~」


帰りの道中、せがまれたので手を繋いでやったら焔は1秒おきに機嫌が良くなった。離したら1秒おきに機嫌悪くなったが。


「おかえりなさい。あら?」

「あ、おかえ、リナ…さい」


事務所っぽいリビングでソファに座っている雷が焔を見て何かに気付き、ヤカンでお湯を沸かしている花子がみるみる泣きそうになっていく。

……何だ?


「凍、シャワーを浴びてきなさい。焔の臭いが凄いわよ」


……しまった。花子も魔獣だから人間よりは鼻が利く。

忠告に従ってシャワーを浴びに行った。服も洗って暫くは元のディーラー服にしておこう。

俺が誰かと長時間2匹だけで居たら、遅かれ早かれこうなったのは予想できたはずだ。花子がそれを見て、本気で涙を流したら、それは俺の不注意と無自覚が要因なのは目に見えてた。

俺はそれを無視してた。

都合良く、焔が甘えるから、本能的に動いてしまったと、ていの良い言い訳をどこかで考えていたのだと思う。

俺は、花子が付いてくるのを受け入れた時点で覚悟を決めなくちゃいけなかった。そう気付かされた。遅いけど。


……格好悪い。


こうして自分を傷つけて償いをしたつもりになっているかと思うと頭が痛くなる。

胃液が逆流しそうな不快感が襲ってくる。


……出たら全部話そう。




「……私もっ……何でもないです」


シャワーから出て全部話したら花子がどうしていいか分からないって反応だった。

自分もって言いたいんだろうけど、良い意味で潔癖なのが花子だ。ライバルに追い付くために自分がっていうのは抵抗があるんだろうな。

その割りにベットには入ってくるけど。


「今日は久しぶりに全員で寝ない?」


雷さん!? 何言ってんですか!?


「じゃあベットくっつけないとねっ。3つなら大丈夫かな?」

「そうね。あ、凍と花子は眠る前のホットミルクでも作っていてちょうだい」


……雷、良い女だな。本当に、居なかったらどうしようかと思ったぞ。


「花子はちょっと砂糖が入ってるのが良いんだったな?」

「あっ、はい」


やっぱり、ちゃんと考えないとな。


「俺は、成狼するまでは何があっても最後の一線を超えない」

「はい……」

「それは、俺が決めた俺のルールだ。だけど、今日みたいに本能に負けそうになることも、これから増えてくると思う」

「っ!」

「だからさ、見張っててくれないか?」

「……え?」


だってこのままだと焔が更に過剰なアピールしてきそうなんだ。もう恐怖を覚えるレベルだぞ? 俺の理性は花子が居なかったら絶対限界を迎えてた。花子が焔を止めに入ってくれるから、牽制してくれるからギリギリの所で耐えられてると思う。

もし無かったらと思うと……絶対終わってたな。断言できる。

お、ホットミルク良い感じだ。


「分かりました。私は皆よりもっ、お姉さんですからっ、絶対、皆には健全な、お付き合いをさせてみせますっ!」


ちょっと途切れ途切れだったけど、花子なりには及第点なんだろうな。

俺も、せめて及第点くらいは取らないとな。ただでさえいつも大事な場面では雷が頑張ってるんだし。情けなさ過ぎてちっぽけなプライドが砕けそうだ。


「ベットメイク完了よ」

「今日は楽しく寝れそうだねっ」

「あ、明日もそのままで寝ませんか?」

「そうね」

「うんっ」


ちょっと待てええええええええええええええ!!

『健全なお付き合い』はどこに行った!?


「それはそれ、これはこれ、ですっ」


弾けるような笑顔で黒いこと言い出しやがった。花子さんは逞しくなったようです……orz




皆さん、おはようございます。

またしても両手を焔と雷、背中を花子に占領された凍でございます。両手とは言いましたが腕枕なので体に抱きつかれた状態です。しかも花子さん、妙に薄着で胸の感触が生と変わらない気がします。

敬語止めろ? リア充爆発しろ?

ハッハッハッ、爆発してどこかに飛べるならどれだけ幸せか……グズッ

オスと最高に嬉しいですよ? 皆綺麗だし今直ぐにでも襲い掛かりたいくらい良い体してるしね。


でも、でもね、僕は成狼するまで”しない”って決めてるんですよおおおおおおおおおお!!


裏切ったなっ、僕の決意を知ってるはずなのにっ、僕の決意を裏切ったなっ!!


うん、ゴメン、言ってみたかっただけです。敬語も止めるよ。朝から本当に疲れた。

いつもの通り、理性が吹き飛ぶ前に寝たから何もしていないはずだ。誰にも衣服が乱れた痕は無い。気持ち良さそうに寝ている。でも部屋が変な臭い……

焔、雷、花子の順番に軽く頬を撫でる。雷の顔が異状に赤いし臭いもキツい……しかも『汚れてしまった』とか寝言がブツブツと……でも焔と花子もちょっと涙の痕がある。何これ?

……よしっ、今日は王子に黒スライムのことちゃんと調べさせて霊帝に昨日の成果を渡そう。


凍め、ま た か!


凍「書いたのはお前だろ!」


いや~、雷があんなこと言い出すなんてな~


凍「自分の生み出したキャラくらいちゃんとコントロールしろよ!」


だって女性陣って皆暴走しない?


凍「暴走させてんのはお前だあああああああ!」


……おぉっ!


凍「今気が付いたのかよおおおおおおおお!」


スイマセン、今気が付きました

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