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2話 学校入学

とうとう明日オーストラリアに旅立ちます!


凍「予約掲載の準備は?」


してます


雷「パスポートは持ったかしら?」


あります!


花子「お土産用にお金は持ちましたか?」


不本意ながら完璧です!


焔「凍と私の新婚生活はっ?」


ありませっ


焔「ジャキッ(法剣を構える音)」


この章で凍と焔の関係に進展があるかもっ!!


焔「行ってらっしゃ~い」

凍「待て作者ああああああああああっ!!」


まだ死にとうないんや~

「う~ん、花子の選んだ眼鏡とコートは良いかもっ。それと凍希望の学ランを合わせてっ、こんなのどうかなっ?」


渡された服を持って試着室に入る。ちなみに帝都はちょっと寒くて上着があると暑い、ないと寒いという面倒な気候だ。焔も花子もそれぞれマフラーと羽織物を追加していた。


で、俺の制服だが、一言で言えば葛葉ライドウみたいな服だと言っておこう。

普通の学ランにマントっぽいコート、両脇に銃のホルスター、学生帽とロンファー。これマニアックなゲーム好きにしか通じない服装だぞ? 分かる人からしたらコスプレだが。ちなみに黒縁のスタイリッシュな伊達メガネも追加された。帽子居るか?


「凍、似合ってるよっ」

「カッコイイです……」


焔さんありがとう、花子さんちょっと妄想の世界から帰ってこようか。さっさと雷の服決めて学校に入学手続きするぞ。


「私ならもう決めてるわよ」


お、今回はどんな……普通のセーラー服だとっ!? 焔だったらまだ良い! 花子も結構ギリギリだがまだ良いだろうっ! だが雷、テメーは駄目だっ!

何故って? 胸がデカイからとんでもないことになってんだよっ! 多分下から見たらほとんど見えてるぞ? てか胸の本来の位置ガン無視した服の着方になってんだよっ! 今直ぐ違うの選んできなさい! ヘソ丸見えははしたないだろっ!


「流石に私もこれはないと思ったわ。もう少し胸が隠れる服にしましょう」


そうしてくれ。焔と花子が自分の胸見て暗くなってるから。そして注目しちゃった俺にスッゴイ怖い視線向けてきてるから。もう無表情すぎて怖すぎて歯ガチガチ言っちゃうから。


「これなら平気でしょう?」


選び直した服はビスクドールが来てるようなドレスの大人しい版だった。サイズはどうにかなったようで変なことにはなっていない。しかし、問題はドレスだと体のラインが思いっきり見えることだった。


ここで焔、雷、花子の違いを説明しておこう。全員美少女なのは変わらないが一応違いはある。

焔は正統派美少女。スタイルは悪くないが胸はちょっと寂しい。しかし顔が良い。すっと通った鼻筋にパッチリとした目、赤くて形の良い唇、とまあ本当に美少女としか言い様がない。そしてウエストは細いのにちょっとだけ肉が付いているので不健康にも見えない。

花子はおっとり系の美少女だ。適度に肉付きがよくて抱きしめたら気持ち良さそう。ついでに言うと少し体温が高いのか触れるとポカポカしてて安心する。顔立ちは大和撫子としか言いようがない清純派だ。包容力のあるお姉さんって良いよな。

で、問題の雷はどう見ても嬢王様系。それもドSとか呼ばれるようなツリ目。そして大問題の胸の大きさ。ウエストは焔ほど細くはないが花子よりはちょっと細そう。何を着ても注目を集める胸は焔曰く『最終兵器』だそうだ。1度焔と雷が風呂に入っていたら焔が泣きながら飛び出してきたことがある。


つまり、ドレスで体のラインがバッチリ見えている雷は目の毒だった。色々と勘弁してほしい。


「雷、大きいね」

「そうですね」


目のハイライト無くしてにじり寄りながら言うの止めような。雷の顔が青くなってるから。


「さっさと手続きするぞ。服は後でも変えられるだろ」


本当なら雷が大正ロマンの服にすれば胸の大きさも少しは薄れたのだろうが花子に似合いすぎているのが問題だった。もう色々と諦めて後日平和的に解決しようと決めてギルドで入学の手続きをして校舎に向かった。




で、校舎に着いたのは良いんだが、


「何でこんなにいくつも建物があるのかしら?」

「帝都の全ての学校がここにあるからじゃないでしょうか」

「一杯あるねっ」


木造の田舎っぽい校舎からレンガの校舎から寺子屋みたいなのまで千差万別。校庭を歩いている生徒の制服もバラバラ。雷と同じようなドレスの奴も居れば焔の袴セーラーの奴も居る。男は学ランと書生以外は小さい子が短パンなくらいだ。

校門に居る俺たちとすれ違う奴らは午後から仕事があるのだろう。剣帯してるのは冒険者だろう。

それにしても変な光景だ。帝都中の学校が1つの敷地内にあるらしく、魔界にでも来たんだろうかと思うほどグチャグチャな光景だった。帝都に入ったばかりのときに感じた違和感を凝縮した感じだ。

想像してくれ。寺の横にハリポタの校舎の一部があるようなものなんだ。更に隣には木造2階建ての校舎だ。こんな混沌とした学校初めて見た。

ミッ○ーとウル○ラマンとバッ○マンが共演するくらいありえねえ。


「とにかく行きましょう。見続けてたら体長を崩しそうだわ」

「そうだねっ」

「早く事務室にお邪魔しましょう。確かレンガの校舎の正面玄関に行けば分かると言っていました」


花子、よく覚えていてくれた。俺と雷はもう限界だよ。焔は面白そうに見渡してるけど。


「はい、紹介状の確認は終わったよ。授業は明日から4人とも同じ教室だから安心しておくれ。教室は――」


花子の情報通りレンガ校舎の玄関入って直ぐ横にあった事務室にギルドからの紹介状を出したらオバチャンが必要な手続きをしてくれた。

年の違う花子まで同じ授業を受けるとは、義務教育の概念でもあるのか?

武器は持ち込みOK、ただし教室の自分のロッカーに入れておくのが条件らしい。抜くのも駄目だと言われたが雷の斧槍は剥き出しなんだが? あ、良いの? 変なところで緩いな。


「さて、今日の宿でも探すか」


寮は無い。流石にそこまで用意しちまうと宿屋が泣きを見るから作らなかったらしい。親の居ない子供か、本当に貧乏な冒険者のみが泊まれる施設はあるようだが。


「へえ、君たちは新しい生徒かい?」


校舎出たら金髪で騎士見習いの服を豪華にしたようなの着てる一団に絡まれた。値踏みするような不躾な視線が不愉快だった。しかもキザッたらしい。


「お嬢さんたちは綺麗だね。僕たちが勉強を教えてあげようか?」


うわっ、焔の手を取ろうとしてるっ! 命知らずだな。


「私に触れるなっ!」

「熱っ!」


おおいっ! 一瞬でも炎を使うなよっ! 剣抜くのは禁止されてるから柄に手を乗せただけで抑えたんだろうけど炎はもっとヤバイって!


「焔、下がって。そっちも、あんま初対面に絡むなよ。日常的に命のやり取りしてる冒険者にちょっとした悪戯でもしてみろ、想像以上の仕返しされても文句言えないぞ」

「冒険者如きが何を偉そうにっ! 何をしたんだよっ! 僕らに逆らうならどうなっても知らないぞ!」


何か怒ってる。俺何かしたか? こいつらがプライド高くてナンパ失敗した腹いせとかだったら嫌だな。顔見てたいタイプじゃないし。


「凍、早く行きましょう。シャワーが浴びたいわ」

「これ以上学校ですることも無いですし、雷に賛成です」


雷が喧嘩売られて無視してる!? こいつなら絶対買うと思ったんだが。


「おいっ! 無視するなっ! 僕の父様はっ」


「親の権力しか自慢できない雑魚に用は無いわ。帰ってパパの権力に酔ってなさい」


あ、買うには買うんですね。買い方が微妙なだけで。


「このっ、言わせておけばっ!」

「羽虫が煩わしいわ」

「ヒブッ!」


パワーファイターの雷狼に掴みかかるなんて無謀なことを。氷狼の俺でも御免被るぞ。鼻血出てるし。かっこ悪いな。


「お前たちっ、顔は覚えたからなっ、絶対っ、後悔させてっ」

「消えてよ」

「ヒッ!」


あ、焔が睨んだら逃げてった。


「凍っ、早く出よ?」


何気なく腕に引っ付くんじゃないの。遠巻きに見てる男子生徒たちが嫉妬してるし、他の人間たちの目もかなり痛いから。

さて、どんな報復活動してくるか、相手の身の安全が不安だな。


妙な連中登場、ただし伏線にはならないっ、みたいな?

コイツらは再登場として微妙な登場予定


誰か予想して正解した読者様が居たら焔さんポイント進呈します

10個貯まったら焔さんに法剣でビシビシ叩いてもらう権利が与えられます


作者は要りません

雷なら考えるけど

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