俺達は森へ~最奥~
「食うもん食ったし出発するか」
「……そうね」
レベッカは疲れているようだ。
まぁ、ランクSの邪獣が現れたんだから仕方ないか。……それにそれを倒したって聞けばそりゃ疲れるわな!
「レベッカ大丈夫か?」
「……精神的に疲れたから寝たいわね」
「そうか、じゃあ横になれる物を作るから暫く寝てるといい」
「……?」
何を言っているかわからないみたいだな。
まぁ、気にせずに作ればいいか!
「じゃあ作るぞ……【影造形:人力車】……さあ乗った乗った!」
俺は人力車と荷車のあいだみたいな物を作った。
「ちょっ!ちょっと押さないでよ!……乗ればいいんでしょ乗ればッ!」
「……よし、乗ったな?じゃあ閉めるぞ」
「え?閉めるって何を?」
「壁を閉めるんだよ。明るかったら寝にくいだろ?」
「あーうん、ありがとう。お休み」
「あぁ、お休み」
俺はさっと光が入りそうな所を影で閉めた。
(まぁ、ここから先がどうなっているか解らないから防御力が高い影で覆ったっていうのが本心だけどな。それに自分の影だから重さも感じないし手で引かなくても影表裏一体で動かせるから楽なんだよな♪)
「あと何れくらいで着くかな?レベッカの話じゃ半分くらいまだ歩かなきゃいけないけど、それはあくまで推測だしな…………まぁ、結局分かんないな」
まぁ、ここまではレベッカのペースに合わせてたから少し遅かったけど、今は合わせる必要がないし本気でいくか?
「んじゃあ行きますかッ!【シャドウモード:双剣使い】【魔導武装:落雷】【魔導武装:無・空気抵抗】……これどれくらい速いんだ?」
ちょっと走ってみるかッ!
シュッ!……ドーンッ!!
「いてっ!……こんなに速かったのかよ……これ慣れないとあと何回木にぶつかるのかな?」
はぁ、これ相当速いな……大体1秒で50mくらい進んだな。もうこれ人間止めたでしょ……。
「……よしっ!気にせず行こうッ!」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
1時間が経過した。
俺は今幻想的な場所へ来ている。
「ここが森の一番奥か?」
こんな場所なら精霊がいてもおかしくないな……。
「っと!ボーッとしてないで精霊の実を探さないとな」
実物は見たことないけど鑑定があれば関係ないことだ。
「さて、片っ端から鑑定をって!一発ヒットかよ」
精霊の実
精霊が生息している場所に多くあり、精霊の加護があるとされ、病気などの薬の素材に使える
「…………もしかして近くに精霊がいる?」
『いるよ♪』
総合評価よろしくお願いしますッ!!




