俺との空中浮遊
何故か2話ぐらい前から急に、1日に読んでくださる方が倍増しました。
何故でしょう?
まぁ、ありがたいことなので、減らない事を願います。
昨日、レベッカと一緒に街に帰って来てから
『明日の朝7時に門に集合、良いわねッ!』
と、それだけ言って何処かへ向かって走っていった。おそらく家だろう……。
まぁ、その後は普通にギルドへ行って、狩ってきたモンスターを買い取ってもらった。その額なんと金貨1枚と大銀貨3枚だった。日本円にして130万円相当の金額を約2時間で稼いでしまった。
これなら一日中狩り続けたら薬の代金くらいすぐに払えるだろうな。……まぁ、めんどくさいからしないけど……。
……と、さらに俺が狩ったモンスターの数をギルドマスターが知り、『一日でこの数のモンスターを狩るのは尋常じゃないッ!』と言うことで、何故か冒険者ランクDに昇格しました。
いったい何故でしょう?まったく分かりません……。
とまぁ、この後はこれといった事はなく、普通に近くにあった宿で寝て…………
…………普通に寝坊した。
大急ぎで門まで行って今、レベッカの5m前まで来ている。
「ゴメーン、待ったぁ?」
「遅いわよッ!私をどれだけ待たせれば気がすむのッ!?1時間……もう1時間も待ったわよッ!」
「えぇ!?そこは『私も今来たところだよ♪』だろ」
まったくレベッカは分かってないなぁ……まぁ、日本流だから異世界では通じないか……。
「そ、それはデートの時に言う事でしょ。しかも大体男が……」
あ、異世界にもあったんだな、こういうデートの決まり事って…………。
俺も一回や二回ぐらい言ったことあるぞ。
え?嘘つくな、お前ボッチだろって?俺がボッチ?やだなぁ、そんなの当たり前でしょ。幼馴染みと妹ぐらいしか学校では話してなかったんだからさぁ。でも嘘じゃないぞ?妹と買い物行くときによく言ってたんだよなぁ。アハハハハッ!…………嫌なこと思い出したなぁ……。
「どうしたのよセイヤ?」
「何でもない。それより遅れてごめんな」
「べ、別にもういいわよッ!それより早く森に行くわよ!」
おぉ、今日いいツンデレっぷり。……アザっすッ!
「了解ッ!遅れたぶんを取り返してやるよッ!」
「え?…キャアッ!……いいいいいきなり何をするのよッ!」
「何をって、時間短縮の為にレベッカを持って行こうと思ってさ」
「で、でも"お姫様だっこ"をするなんて…………」
そう、俺は今、"お姫様だっこ"をしている……。
何故しているかと言うと……まぁ、やってみたかったから……かな。
「いいから黙って掴まってろ。【魔導武装:落…っと危ない!この状態でしたらレベッカが感電しちまうな……よし、こうなったら【浮遊】【魔導武装:風】……これで風の抵抗を受けずに飛べるだろう」
「え?ちょッ!何で浮いてるのッ!?」
まぁ、初めてはこんな反応か……。
「んじゃあ行くぞッ!」
「わわっ!……と、飛んでるの!?」
「正確には浮いてる、かな?それよりちゃんと掴まってろよ」
「わ、分かったわよ……」
レベッカはそう言って俺の胸に顔を埋めた。……なにこれ恥ずかしいッ!自分で言っといてこれはないわッ!
それから森に着くまで俺は恥ずかしさに悶え続けるのだった。
総合評価よろしくお願いしますッ!!




